群馬県立近代美術館:磯崎新が設計した、モダニズム建築の幾何学的傑作

群馬県立近代美術館:磯崎新が設計した、モダニズム建築の幾何学的傑作

美術館

高崎市の群馬の森公園にある群馬県立近代美術館。世界的建築家・磯崎新が「立方体」をテーマに設計した建築が美しく、日本の近代日本画から海外の現代アートまで充実しています。

はじめに:正方形が生み出す、無限の知覚空間

高崎市の自然豊かな「群馬の森」に建つ群馬県立近代美術館は、1974年に開館しました。建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した磯崎新の初期の代表作として世界的に有名です。1辺12メートルの立方体を基本グリッドとした幾何学的なアルミニウムとガラスの構成は、今も色あせない現代建築のモニュメントです。

時代背景:戦後日本のモダニズム建築とアート

1970年代、日本は高度経済成長期を経て、独自の文化発信地としての美術館建築を模索していました。磯崎新は西洋のモダニズムを純粋な幾何学形式で再解釈し、アートそのものを引き立てる「展示ケースとしての建築」を体現。日本の現代建築に決定的な影響を与えました。

3つの見どころ

  • 磯崎新設計のグリッド建築: 立方体が連続し、宙に浮くような空間設計。エントランスホールの吹き抜け空間は必見です。
  • 湯浅一郎・郷土の美術コレクション: 群馬県出身の洋画の先駆者・湯浅一郎の作品を中心に、日本の近代化を描いた作品群。
  • 井上房一郎コレクション: ブルーノ・タウトを招聘したことでも知られる群馬の実業家・井上房一郎の充実の東洋古美術コレクション。

鑑賞のコツ

建物自体の各所に隠された「黄金比」や正方形のパターンを探索するのも建築鑑賞の楽しみ方です。広大な公園内には芝生広場があり、アート観賞後にピクニックを楽しむのにも最適な場所です。

施設情報・アクセス

  • 住所: 〒370-1293 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
  • アクセス: JR「高崎駅」東口よりバスで約25分「群馬の森」下車すぐ
  • 開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間、年末年始
  • 公式サイト: 群馬県立近代美術館

豆知識

古美術の「戸方庵井上コレクション」を寄贈した井上房一郎は、ドイツの建築家ブルーノ・タウトを高崎に招いたことでも知られる文化人です。同じ群馬の森公園内には群馬県立歴史博物館もあり、1日たっぷり楽しめます。