岩手県立美術館:萬鐵五郎と郷土の巨匠たちに出会う、盛岡のアート空間

岩手県立美術館:萬鐵五郎と郷土の巨匠たちに出会う、盛岡のアート空間

美術館

盛岡市の岩手県立美術館は、日本の前衛洋画の先駆者・萬鐵五郎や、彫刻家・舟越保武など、岩手が生んだ世界的芸術家たちの傑作を展示。北国の静謐な空気感が魅力です。

はじめに:北国の光に満ちた、開放的な彫刻アトリウム

盛岡駅の西側に整備された「盛岡市遺跡の学び館」などが集まる文化ゾーンに、2001年に開館した岩手県立美術館。レンガとコンクリート、そして大きなガラス壁が特徴的な外観で、館内には岩手山を望む展望ロビーや、美しい自然光が差し込む広大なエントランスホールが広がっています。

時代背景:日本の近代洋画と彫刻をリードした岩手の作家たち

岩手県は、日本における抽象絵画や近代洋画の先駆者である萬鐵五郎や、詩情あふれる都市風景を描いた松本竣介(東京生まれ・盛岡育ち)、彫刻家の舟越保武など、近代日本美術史に大きな足跡を残した巨匠たちの故郷です。当館は萬鐵五郎・松本竣介・舟越保武の3作家を柱に、国内随一のコレクションを形成しています。

3つの見どころ

  • 萬鐵五郎の洋画コレクション: 日本のフォービスム(野獣派)をリードした「裸体美人」などの作者である萬鐵五郎の多彩な作品群。
  • 舟越保武の彫刻展示: 敬虔なキリスト教信仰に裏打ちされた、大理石やブロンズの美しくもどこか哀愁を帯びた人物彫刻。
  • 岩手山を望むグランドロビー: 2階のロビーからは、盛岡のシンボルである岩手山の雄大な全景を絵画のように楽しめます。

鑑賞のコツ

常設のコレクション展示室では、年に4回ほどの展示替えが行われ、いつ訪れても新鮮なテーマで作品を鑑賞できます。館内のミュージアムショップでは、盛岡伝統の南部鉄器をアレンジしたおしゃれなクラフト製品も販売されています。

施設情報・アクセス

  • 住所: 〒020-0866 岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
  • アクセス: JR「盛岡駅」西口よりバスで約10分「県立美術館前」下車
  • 開館時間: 9:30~18:00(入館は17:30まで)
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
  • 公式サイト: 岩手県立美術館

豆知識

松本竣介は36歳で夭折した画家で、戦時下に「生きてゐる画家」と題した文章を発表し、表現者としての誇りを訴えたことでも知られます。盛岡で育った竣介の作品を、当館はまとまったコレクションとして収蔵しています。