ひろしま美術館:「愛とやすらぎ」を掲げ、広島銀行が復興の祈りを込めて開いた美術館

ひろしま美術館:「愛とやすらぎ」を掲げ、広島銀行が復興の祈りを込めて開いた美術館

美術館

創業100周年を迎えた広島銀行が、原爆で失われた街への鎮魂と平和への願いを込めて1978年に開館。モネやルノワール、ゴッホら印象派を中心としたフランス近代絵画コレクションで知られる。

はじめに:「愛とやすらぎのために」という美術館の祈り

ひろしま美術館は、1978年(昭和53年)、創業100周年を迎えた広島銀行が地域への記念事業として開館した美術館です。「愛とやすらぎのために」という開館の理念には、1945年の原爆によって甚大な被害を受けた広島の街と人々への鎮魂の祈り、そして再び戦火に見舞われることのない平和への願いが込められています。モネ、ルノワール、ゴッホをはじめとするフランス印象派の絵画を中心に、日本の近代洋画・日本画まで幅広く収蔵しています。

時代背景:復興のシンボルとしての美の殿堂

広島は原爆により壊滅的な被害を受けましたが、戦後の復興を経て、平和記念都市として再生を遂げてきました。地元の金融機関である広島銀行が、単なる企業の記念事業を超え、「人々の心に安らぎを与える文化施設を広島に」という強い思いのもとに設立したのが当館です。開館以来、印象派を中心とした質の高いコレクションを核に、市民に親しまれる美術館として広島の文化的な復興を象徴する存在となっています。

3つの見どころ

  • モネ「セーヌ河の朝」: ルノワールやゴッホの作品とともに核をなす、フランス印象派コレクションの代表作。フランス近代絵画の名品が充実しています。
  • 円形の展示室: 中央にドーム型の広場を配した独特の建築構成で、自然光を活かした展示空間が特徴です。
  • 日本の近代美術: 印象派だけでなく、黒田清輝や藤島武二ら日本の近代洋画、横山大観らの日本画も収蔵し、東西の近代美術を対比しながら鑑賞できます。

施設情報・アクセス

  • 住所: 〒730-0011 広島県広島市中区基町3-2
  • アクセス: 広島電鉄「紙屋町東」「紙屋町西」電停より徒歩約5分
  • 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
  • 公式サイト: ひろしま美術館