愛媛県美術館:松山城を望む城山公園内の、近代美術と日本画の殿堂
松山市の中心部、松山城址の城山公園内にある愛媛県美術館。モネ「ポプラ並木」などの印象派洋画や、杉浦非水など日本近代デザインの先駆者の作品を美しい自然の中で楽しめます。
はじめに:お城のロープウェイ近く、緑に囲まれたガラスと光の現代空間
松山城のお膝元、広大な城山公園(堀之内地区)の一角に建つ愛媛県美術館。1998年に現在の建物に移転オープンしました。松山のシンボルである松山城の天守閣を美しく仰ぎ見るロケーションにあり、全面ガラス張りのエントランスからはお堀の美しい水面と松山城の豊かな緑が一望できます。
時代背景:近代日本デザインの先駆者・杉浦非水
愛媛県松山市は、近代日本のグラフィックデザイン・タイポグラフィの父とされる杉浦非水(1876-1957)の出身地です。非水は三越呉服店のポスターデザインなどで一世を風靡し、モダンな都市型ライフスタイルのビジュアルイメージを確立しました。当館は彼の図案やポスターの膨大なコレクションを所蔵・展示しています。
3つの見どころ
- 杉浦非水コレクション: 日本のレトロモダンデザインの最高峰。今見てもおしゃれな商業デザインやポスター。
- 印象派から近代洋画: モネ「アンティーブ岬」やセザンヌ「水の反映」、ボナールなどの西洋名画と、竹内栖鳳や安田靫彦らの日本画の名品。
- 城山公園からの松山城: 美術館を出てすぐ、緑の芝生とお堀越しに見上げる松山城天守閣の姿は松山随一の美しさです。
鑑賞のコツ
美術館前の芝生広場は非常にのんびりした空気が流れており、近くの「坂の上の雲ミュージアム」(安藤忠雄設計)や道後温泉と合わせて松山アート旅を組み立てるのがお勧めです。
施設情報・アクセス
- 住所: 〒790-0007 愛媛県松山市堀之内
- アクセス: 伊予鉄道市内電車「市役所前」電停より徒歩約1分、またはJR「松山駅」より市電で約8分
- 開館時間: 9:40~18:00(入場は17:30まで)
- 休館日: 月曜日(第1月曜日を除く、祝日の場合は翌平日)、年末年始
- 公式サイト: 愛媛県美術館
豆知識
前身は1970年開館の愛媛県立美術館で、現在の本館は1998年に新築されたものです。旧館は「南館」として県民ギャラリーや県民アトリエに活用され、いまも市民の創作活動の場になっています。