岡田美術館:尾形光琳との出会いから生まれた、箱根の広大な東洋美術コレクション
尾形光琳の屏風との出会いをきっかけに日本・東洋美術の蒐集へと傾倒した実業家・岡田和生が、2013年に箱根・小涌谷に開いた美術館。5,000平方メートルにおよぶ展示space に、陶磁器から日本画まで幅広いコレクションを誇る。
はじめに:一枚の屏風との出会いから始まったコレクション
岡田美術館は、2013年(平成25年)に神奈川県箱根町の小涌谷に開館した私立美術館です。運営会社の会長である岡田和生が、尾形光琳の屏風作品との出会いをきっかけに日本・東洋美術の蒐集へと情熱を注ぐようになり、長年にわたり収集してきた日本画・中国陶磁器などのコレクションを公開するために設立されました。全5階、約5,000平方メートルにおよぶ広大な展示スペースを誇り、箱根有数の規模を持つ美術館として多くの観光客を集めています。
時代背景:西洋美術から東洋美術へ、蒐集の軸足の転換
岡田和生はもともと西洋美術のコレクターとして知られていましたが、尾形光琳「群鶴図屏風」との運命的な出会いを機に、日本の近世・近代絵画や東アジアの陶磁器へと蒐集の関心を移していきました。美術館が建つ場所は、かつて明治期に欧米人向けの高級ホテル「開化亭」があった由緒ある土地で、箱根の温泉文化と美術鑑賞を結びつける立地としても意義深いものとなっています。
3つの見どころ
- 尾形光琳「群鶴図屏風」: 岡田美術館設立の原点となった作品。金地に群れをなす鶴を大胆に配置した、琳派の装飾美を代表する屏風です。
- 東アジア陶磁器コレクション: 中国・朝鮮・日本の陶磁器を体系的に収蔵し、東アジアの焼き物の歴史を通覧できる充実の展示です。
- 大満足の湯(足湯): 美術館前に設けられた無料の巨大な足湯。鑑賞後に箱根の湯につかりながら余韻に浸れる、温泉地ならではの趣向です。
施設情報・アクセス
- 住所: 〒250-0402 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
- アクセス: 箱根登山鉄道「小涌谷駅」より徒歩約10分
- 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日: 年中無休(臨時休館あり)
- 公式サイト: 岡田美術館
