『カラー版 名画を見る眼Ⅱ 印象派からピカソまで』:日本の美術入門の古典、待望の近代編
マネ、モネ、セザンヌからピカソ、モンドリアンまで。一枚の絵をじっくり読み解く名解説で世代を超えて読み継がれる、高階秀爾による美術入門の古典の近代美術編です。
はじめに:一枚の絵を「読む」お手本
『カラー版 名画を見る眼Ⅱ 印象派からピカソまで』(高階秀爾 著)は、半世紀にわたり読み継がれてきた美術入門の古典の続編・近代美術編です。マネ「オランピア」からピカソ、モンドリアンの抽象絵画まで、一章につき一作品をじっくり読み解くスタイルはそのままに、近代絵画がなぜ、どのように「わかりにくく」なっていったのかを解き明かします。
この本の3つの見どころ(読みどころ)
1. 「一枚を深く」という王道の入門法
広く浅い美術史ではなく、傑作一枚を隅々まで見る。この方法だからこそ、鑑賞の技術が身体に染み込みます。カラー図版で細部を確認しながら読める新版はありがたい限りです。
2. 近代絵画の「なぜ」に答えてくれる
なぜ印象派は輪郭を描かないのか。なぜセザンヌのリンゴは歪んでいるのか。なぜピカソの顔はバラバラなのか。「上手い絵」から「新しい視覚」への転換が、論理的に理解できます。
3. 格調高く、しかし平易な文章
著者は日本の西洋美術史学の第一人者。専門用語を最小限に抑えた端正な日本語は、美術入門書のお手本と言われ続けてきました。
この本を読んだ後の、おすすめのアクション
Ⅰとあわせて通読を: ルネサンスからマネまでを扱う『名画を見る眼Ⅰ』とあわせて読めば、西洋絵画500年の流れが「見る力」とともに身につきます。
まとめ
『名画を見る眼Ⅱ』は、近代絵画への苦手意識を解いてくれる最良の入門書です。印象派展やピカソ展の予習に、これ以上の一冊はありません。
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