神戸市立博物館:国宝の銅鐸から南蛮美術まで、旧居留地の銀行建築に眠る港町の記憶

神戸市立博物館:国宝の銅鐸から南蛮美術まで、旧居留地の銀行建築に眠る港町の記憶

美術館

国宝「桜ヶ丘銅鐸」と、ザビエル像に代表される南蛮美術・古地図コレクションで知られる博物館。昭和10年築の旧銀行建築が旧居留地の街並みに風格を添えます。

はじめに:港町・神戸の歴史を映す博物館

神戸市立博物館は、1982年(昭和57年)に神戸・旧居留地で開館した人文系博物館です。神戸市立南蛮美術館と神戸市立考古館を統合して誕生しました。建物は1935年(昭和10年)築の旧横浜正金銀行神戸支店で、設計は桜井小太郎。ドリス式の列柱が並ぶ古典主義建築の名作で、旧居留地の街並みのシンボルとなっています。「国際文化交流」をテーマに、考古から南蛮美術、古地図まで、港町らしいコレクションを誇り、2019年11月に大規模リニューアルを終えました。

コレクション:弥生の銅鐸と南蛮のザビエル

考古分野の至宝は、1964年に神戸市灘区の桜ヶ丘で発見された国宝「桜ヶ丘銅鐸・銅戈」。銅鐸14個と銅戈7個がまとまって出土した一括資料で、カエルやシカ、脱穀する人々を線刻した絵画銅鐸を含み、弥生時代の精神世界を伝える第一級資料です。美術分野では、教科書でおなじみの重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」をはじめとする池長孟の南蛮紅毛美術コレクションが有名。伊能忠敬の伊能図など、古地図のコレクションも国内屈指です。リニューアルで新設された2階の「神戸の歴史展示室」は無料で見学でき、開港から震災、復興までを含む港町の歩みを通史でたどれます。

南蛮美術コレクションを築いたのは、神戸の資産家・池長孟(1891-1955)です。日本に入ってきた西洋文化の痕跡を示す絵画や資料が海外へ流出していくことを憂い、私財を投じて買い集め、1940年には自ら池長美術館を開設しました。そのコレクションが戦後、神戸市へ譲渡され、現在の博物館の柱の一つとなっています。一人の収集家の執念が、日本の初期洋風画研究を支えているのです。

4つの見どころ

古地図コレクション:伊能図をはじめ、日本や東アジアがどのように描かれてきたかをたどれる資料群。港町らしい、世界とのつながりを実感させる分野です。

国宝「桜ヶ丘銅鐸」:絵画銅鐸の代表例。弥生人が何を描いたのかをじっくり観察できます。

「聖フランシスコ・ザビエル像」:日本人絵師が描いたキリスト教絵画の代表作。保存の都合で公開時期は限られるため、事前確認がおすすめです。

旧居留地の建築散歩:銀行建築の重厚な外観と、周辺の近代建築群をあわせて楽しめます。金曜と土曜は20時まで開館しているので、夕暮れの街並みとセットで回るのもおすすめです。

施設情報・アクセス

住所:〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町24

アクセス:JR・阪神「元町」駅から徒歩約10分、各線「三宮」駅からも徒歩約10分

開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)。金曜・土曜は20:00まで開館

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始

観覧料:神戸の歴史展示室は無料。コレクション展示室は一般300円、大学生150円、高校生以下無料。特別展は別料金です。

開催中・開催予定の企画展

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2026年7月11日2026年9月23日

終了まであと14日

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2026年10月10日2026年12月13日