町立久万美術館:実業家の蒐集眼が光る、四国山地の小さな美の宝庫
久万高原町出身の実業家・井部栄治が蒐集した日本画・洋画・陶磁器コレクションをもとに開館。村山槐多や萬鉄五郎ら近代洋画の優品を、四国山地の静かな環境で鑑賞できる。
はじめに:四国山地の町が守る、選び抜かれた美術コレクション
町立久万美術館は、愛媛県久万高原町出身の実業家・井部栄治が長年にわたり蒐集した美術品の寄贈を受けて開館した美術館です。所蔵品約750点のうち、常時70点ほどを選び抜いて展示する規模ながら、日本画・書画・陶磁器に加え、村山槐多や萬鉄五郎といった日本近代洋画を代表する画家たちの油彩を含む、質の高いコレクションで知られています。
時代背景:郷里への恩返しとして結実した、個人コレクション
井部栄治は、久万の地で育ちながら実業家として成功を収め、その過程で日本画や近代洋画、陶磁器を蒐集する審美眼を磨いていきました。晩年、その集大成となるコレクションを郷里に寄贈したことで、四国山地の小さな町に、都市部にも引けを取らない密度の美術鑑賞の場が誕生しました。
3つの見どころ
- 村山槐多・萬鉄五郎の油彩: 夭折の天才として知られる両画家の作品を、地方の美術館でまとまって鑑賞できる貴重な機会です。
- 日本画・陶磁器コレクション: 井部栄治の蒐集眼が光る、幅広いジャンルの優品が揃っています。
- 四国山地の静かな環境: 久万高原町の澄んだ空気と緑に囲まれ、落ち着いて作品と向き合える立地です。
施設情報・アクセス
- 住所: 愛媛県上浮穴郡久万高原町久万甲305-2
- アクセス: 松山市内より車で約1時間
- 開館時間: 9:30~17:00
- 休館日: 月曜日および祝日の翌日(月曜が祝日の場合は火曜日休館)、年末年始、展示替え期間
