岡山県立美術館:後楽園に隣接し、雪舟から国吉康雄までの岡山美術をたどる

岡山県立美術館:後楽園に隣接し、雪舟から国吉康雄までの岡山美術をたどる

美術館

日本三名園の一つ・後楽園に程近い岡山市の中心部に1988年開館。水墨画の巨匠・雪舟から、渡米して活躍した国吉康雄まで、岡山ゆかりの美術を中心に紹介する県立美術館。

はじめに:後楽園のそばで、岡山ゆかりの美術と出会う

岡山県立美術館は、日本三名園の一つに数えられる後楽園にもほど近い岡山市北区天神町に、1988年(昭和63年)に開館した美術館です。天神山地区の再開発事業として整備されたもので、設計を手がけたのは最高裁判所庁舎などで知られる建築家・岡田新一。落ち着いた石の質感を生かした建築は、2013年度の日本建築家協会25年賞を受賞しています。「岡山ゆかり」をキーワードに約5,000点を収蔵し、室町時代の水墨画の巨匠・雪舟から、近代以降にアメリカへ渡って活躍した洋画家・国吉康雄まで、幅広く紹介しています。

時代背景:時代を超えて岡山が輩出した、二人の異才

雪舟は備中(岡山県西部)に生まれ、京都・相国寺で禅と絵画を学んだのち中国(明)にも渡り、日本水墨画を大成させました。一方、国吉康雄は岡山出身でありながら17歳で単身渡米し、アメリカ画壇で最も高い評価を得た画家の一人となりました。この二人のあいだにも、江戸期の文人画家・浦上玉堂や剣豪として知られる宮本武蔵など、岡山は個性的な描き手を数多く生んでいます。時代も表現手段もまるで異なる才能を輩出し続けた岡山の風土を、当館のコレクションを通じてたどることができます。

3つの見どころ

雪舟と水墨画の名品: 重要文化財の雪舟筆「山水図(倣玉澗)」を所蔵するほか、雪舟が学んだ中国絵画の系譜として、玉澗「廬山図」、牧谿「老子図」といった重要文化財も収蔵しています。日本の水墨画がどこから来たのかを、実作で確かめられる貴重なコレクションです。

国吉康雄と浦上玉堂: 渡米して活躍した国吉康雄の「祭りは終わった」など、日本では見る機会の少ない作品をまとまった規模で鑑賞できます。琴の名手でもあった文人画家・浦上玉堂の「山澗読易図」など、江戸期の文人画も充実しています。

後楽園・岡山城との回遊: 徒歩圏内に後楽園と岡山城があり、岡山の歴史と文化を一日で巡ることができます。路面電車の「城下」電停からは徒歩3分ほどです。

施設情報・アクセス

住所: 〒700-0814 岡山県岡山市北区天神町8-48

アクセス: JR「岡山駅」より東へ徒歩約15分。岡山電気軌道「城下」電停から北へ徒歩約3分、バスの場合は「県庁前」下車徒歩約3分です。

開館時間: 9:00〜17:00(入館は16:30まで)。夜間開館日は19:00まで(入館は18:30まで)

休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間

観覧料: 一般360円、大学生260円、65歳以上170円、高校生以下は無料。特別展は別料金です。