特別展 地上の天堂(パラダイス) 杭州と呉越国(ごえつこく)――渡海する信仰と美

特別展 地上の天堂(パラダイス) 杭州と呉越国(ごえつこく)――渡海する信仰と美

開催中
会期
2026年10月24日 〜 2026年12月6日
所要時間
60分〜90分(当サイトによる目安)
所在地
〒631-0034 奈良県奈良市学園南1-11-6
混雑状況
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奈良市学園南の大和文華館で、2026年10月24日(土)から12月6日(日)まで、特別展「地上の天堂(パラダイス) 杭州と呉越国(ごえつこく)――渡海する信仰と美」が開催されています。西湖に代表される景勝の地であり、五代十国時代(10世紀)には呉越国の首都として仏教が栄えた杭州に焦点を当て、平安時代の日本や高麗、大理国などへと広く交差した文化の流れをたどる展覧会です。出陳品は77件で、前期(10月24日〜11月15日)と後期(11月17日〜12月6日)で一部展示替えがあります。所要時間の目安は60分〜90分。

地上の天堂 杭州と呉越国はどんな展覧会?

「天有天堂、地有蘇杭」(天には天国があるように、地には蘇州・杭州がある)という言葉のとおり、江南の杭州は実り豊かな土地として、また西湖に代表される景勝の地として、古くから憧れの対象となってきました。貿易港として海上交通の要衝でもあり、呉越国の初代国王・銭鏐による銭塘江の護岸工事や運河の発達、海商たちの活躍によって、杭州は国際都市として文化をつなぐ役割を果たしました。杭州を首都とした呉越国では仏教が栄え、浄慈寺をはじめとする寺院や仏塔であふれていたといいます。第五代国王・銭弘俶が発願した「銭弘俶八万四千塔」は、呉越国の領土だった地域を除くと、東アジアでは日本で最も数多く発見されています。展覧会は次の4章で構成されます。

  • 第一章 地上の天堂 杭州――麗しき西湖が護る都市
  • 第二章 「凡在有情(はんざいうじょう)、希沾妙喜(きてんみょうき)」――浄土、すべてのものの中にあらんことを
  • 第三章 日本における「銭弘俶塔」の信仰と展開――10世紀、乱世に崇仏王の祈りは静かに広がり、そして海を渡った
  • 第四章 国際都市 杭州――交差する東アジアの美

主な展示内容・注目の作品

  • 重要文化財《西湖図》秋月等観筆、室町時代・1496年(石川県立美術館)【前期展示】
  • 《表忠観碑(拓本)》4幅、(原書)蘇軾筆(東京国立博物館)。2幅ずつ前後期で展示替え
  • 国宝『宗鏡録』巻第一、永明延寿著・銭俶序、中国・南宋時代・12世紀(京都・醍醐寺)【後期展示】
  • 重要文化財《銭弘俶八万四千塔》中国・五代十国時代・10世紀(福岡・誓願寺)
  • 国宝《奝然入宋求法巡礼行瑞像造立記・入瑞像五臓具記舍物注文》(京都・清涼寺)。前後期で巻替え
  • 重要文化財《六道絵》3幅対、鎌倉時代・13世紀(兵庫・極楽寺)【前期展示】、重要文化財《地獄極楽図屏風》2曲1双(京都・金戒光明寺)【後期展示】
  • 《鍍金観音菩薩像》大理国・12世紀(泉屋博古館)、《南詔図伝》2巻(藤井斉成会有鄰館、巻替え展示)
  • 重要文化財《青磁九龍浄瓶》朝鮮・高麗時代・12世紀前半(大和文華館)、越窯址採集陶片(東京国立博物館)

地上の天堂 杭州と呉越国の見どころ3選

  • 海を渡った「銭弘俶八万四千塔」。呉越国王・銭弘俶の造経・造仏が日本に与えた影響を、福岡・誓願寺の塔や平安・鎌倉時代の経典、仏画とともにたどる第三章が展覧会の中心になります
  • 西湖のイメージをたどる導入。秋月等観筆の重要文化財《西湖図》(前期のみ)や越窯の青磁陶片から、人の手による建造物や史蹟と自然が織りなす都市・杭州の姿を見ていきます
  • 高麗や大理国まで広がる視野。第四章では高麗の《青磁九龍浄瓶》や大理国の《鍍金観音菩薩像》などを通して、杭州を介して行き来した東アジアの文化の流れを追います

料金・開館時間

  • 入館料は一般1,100円、高校・大学生770円、中学生以下無料
  • 20名以上の団体は相当料金の2割引で、引率者1名無料
  • 「障がい者手帳」を持っている人と同伴者1名は2割引
  • 開館時間は午前10時〜午後5時(入館は午後4時半まで)
  • 休館日は月曜日。ただし11月23日(月・祝)は開館し、翌24日(火)が休館
  • 前期は10月24日(土)〜11月15日(日)、後期は11月17日(火)〜12月6日(日)
  • 10月30日(金)は大和文華館開館記念日の無料招待デー
  • 列品解説は毎週土曜日午後2時から。11月15日(日)に日曜美術講座、11月29日(日)に講演会「呉越国と禅」(いずれも午後2時・講堂、当日先着120名、参加無料・入館料が必要)

最新情報は公式サイトで確認してください。

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大和文華館は近鉄奈良線「学園前」駅から徒歩約7分。大阪難波駅から約25分、近鉄奈良駅から約9分で、無料駐車場もあります。館は自然園「文華苑」に囲まれ、四季折々の花や松林の野鳥を楽しめます。本館は吉田五十八の設計で、海鼠壁をイメージさせる外観や、竹が植えられた展示場中央の「竹の庭」も見どころです。敷地内には辰野金吾設計の奈良ホテル・ラウンジの一部(明治42年建築)を移築した「文華ホール」もあります。

まとめ

特別展「地上の天堂(パラダイス) 杭州と呉越国(ごえつこく)――渡海する信仰と美」は、西湖の都・杭州と呉越国の仏教文化が、海を越えて日本や東アジアへ広がった道筋を77件の出陳品でたどる展覧会です。会期は2026年10月24日から12月6日まで。前期と後期で展示替えがあり、《西湖図》や《六道絵》は前期、国宝『宗鏡録』や《地獄極楽図屏風》は後期に展示されます。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

大和文華館

大和文華館

〒631-0034 奈良県奈良市学園南1-11-6

近鉄が1960年に奈良・学園前に開いた東洋古美術の美術館。国宝「寝覚物語絵巻」「松浦屏風」など質の高いコレクションと、四季の花が咲く文華苑で知られます。

美術館の詳細・アクセスを見る →

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