ルーシー・リー展 -東西をつなぐ優美のうつわ-(大阪展)
- 会期
- 2026年12月26日 〜 2027年3月7日
- 所要時間
- 60分〜90分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 〒545-6016 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
- 公式サイト
- 公式サイトを見る(別のタブで開きます)
- 混雑状況
- あべのハルカス美術館の公式X(@harukas_museum)Xで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)
ルーシー・リーは、オーストリア・ウィーンに生まれ、ナチスの台頭を逃れてイギリスに渡り、ロンドンの小さな仕事場で生涯にわたって器をつくり続けた陶芸家です。20世紀の陶芸を代表する作家として世界的に知られ、日本にも早くから熱心な愛好者がいました。細く立ち上がる首、薄く張り出す縁、そして鮮やかな色の釉薬。彼女のうつわは、手のひらに収まるほどの小さなものであっても、静かな緊張感をたたえています。本展は、そのルーシー・リーの仕事をたどり、造形の源泉と、器づくりに込められた信念を探る展覧会です。東京都庭園美術館、三重県立美術館での開催に続き、大阪のあべのハルカス美術館へ巡回します。
ルーシー・リーの器を見ていると、しなやかさと張りつめた感じが同居していることに気づきます。ろくろで引かれた形はどこにも無理がないのに、縁の一線や口の開き方には、ぎりぎりまで削り込んだような厳しさがあります。釉薬も同じで、鮮やかなピンクやブロンズ、青が、決して派手さに流れることなく形に寄り添っています。同時代の陶芸が力強さや土の量感を求めた時期にあって、彼女はひたすら軽やかさと精度を追い求めました。その姿勢そのものが、作品の佇まいににじみ出ています。
本展では、東洋の陶磁との関わりにも光が当てられます。ルーシー・リーは中国や朝鮮半島、日本のやきものから多くを学び、日本の作家や愛好家との交流も重ねました。西洋のモダンデザインの感覚と、東洋の器がもつ静けさが一つの形に溶け合っている。「東西をつなぐ」という副題は、そのことを指しています。交流のあった作家の作品もあわせて展示され、彼女の仕事が孤立したものではなく、往復のなかで育まれたことが見えてきます。器は使うためのものであると同時に、見るためのものでもある。その両方を手放さなかった作家だからこそ、うつわ好きにも現代美術の愛好者にも届く仕事になっているのだと思います。
見どころ
- 形の緊張感を間近で確かめられること 図版では平面的に見えてしまう縁の薄さや、首から胴へ流れる線の張りは、実物を横から見てはじめてわかります。ケースの周りをゆっくり回りながら、角度を変えて見るのがおすすめです。
- 色鮮やかな釉薬のバリエーション ピンク、青、ブロンズ、掻き落としによる線文様など、釉の表情は驚くほど幅広く、同じ作家の仕事とは思えないほどです。並べて見ることで、生涯にわたる実験の跡がたどれます。
- 東洋との往復関係 交流のあった作家の作品もあわせて紹介され、東西の器がどう影響しあったのかという文脈のなかで、彼女のうつわを位置づけられます。
開催概要
- 会場 あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区)
- 会期 2026年12月26日(土)から2027年3月7日(日)まで
- 休館日 12月31日(木)、1月1日(金・祝)
- 開館時間 火曜から金曜は10時から20時、月曜・土曜・日曜・祝日は10時から18時。入館は閉館の30分前まで
- 観覧料 一般1,800円、大高生1,400円、中小生500円(いずれも当日券)
一点あたりの作品が小さく、点数は多くなりますが、器は正面から一目見ればおおよその印象がつかめるため、進み方は比較的速くなります。所要時間の目安は60分〜90分。気に入った器の前に戻って見比べたくなる展覧会なので、時間には少し余裕を持たせておくとよいでしょう。あべのハルカス美術館は近鉄大阪阿部野橋駅やJR天王寺駅から直結の高層ビルのなかにあり、天候を気にせず訪ねられるのも助かる点です。平日の夜まで開いている日があるので、仕事帰りにも寄りやすい美術館です。年末年始の二日をのぞいて休館日がないため、予定は立てやすいでしょう。会期の後半は混みあうことが多いので、ゆっくり見たい方は早めの来館をおすすめします。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
あべのハルカス美術館
〒545-6016 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
開業当時日本一の超高層ビル「あべのハルカス」16階に2014年開館。仏教美術から西洋絵画、マンガまで幅広い大型企画展を、駅直結の便利さで楽しめる都市型美術館です。
美術館の詳細・アクセスを見る →近畿で開催中・開催予定の企画展
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