福田美術館:嵐山・渡月橋のたもとで若冲と大観、古都の新しい美の名所

福田美術館:嵐山・渡月橋のたもとで若冲と大観、古都の新しい美の名所

美術館

2019年に京都・嵐山に開館した美術館。若冲、応挙から竹内栖鳳、上村松園まで約1,500点を収蔵し、渡月橋を望むカフェとともに嵐山観光の新定番となっています。

はじめに:嵐山に生まれた新名所

福田美術館は、2019年(令和元年)10月に京都・嵐山に開館した美術館です。設立者は京都出身の実業家・福田吉孝。「100年続く美術館」を目指し、江戸から近代にかけての日本画を中心に約1,500点のコレクションを築きました。設計は建築家・安田幸一。京町家の意匠を下敷きにしつつ、館の内と外を一体化させることをテーマに据えた和モダンの建物で、桂川と嵐山の景観のなかに違和感なく溶け込みます。渡月橋のすぐそばという嵐山随一の立地に、蔵をイメージした展示室と川を望むガラス張りのカフェを備え、観光とアートを結ぶ新名所としてすっかり定着しました。

コレクション:京都画壇と江戸の人気絵師

コレクションは伊藤若冲、円山応挙、与謝蕪村ら江戸の京都で活躍した絵師から、竹内栖鳳、上村松園、横山大観ら近代の巨匠まで。代表作には与謝蕪村《猛虎飛瀑図》(1767年)、伊藤若冲《柳に鶏図》、竹内栖鳳《金獅図》(1906年)、上村松園《長夜》(1907年)などがあります。とりわけ京都画壇の作品層が厚く、「若冲と応挙」「栖鳳と松園」といった直球の企画展を組めるのが強みで、日本画になじみのない人でも入口を見つけやすい構成になっています。常設展はなく、会期ごとに展示替えを行う企画展形式で公開されるため、同じ館でも訪れるたびに違う作品に出会えます。徒歩数分の場所には姉妹館の嵯峨嵐山文華館(百人一首と日本画の博物館)があり、お得な2館共通券も用意されているので、あわせて巡るのがおすすめです。

3つの見どころ

1. 若冲・応挙ら京都ゆかりの名品

絵が生まれた土地で見る京都画壇の絵画は、やはり格別です。

2. 展示室とパノラマギャラリー

蔵をモチーフにした展示室はガラスの反射を抑えた設計で、細部までじっくり見られます。庭と桂川を望む「パノラマギャラリー」もあり、作品と嵐山の景色が交互に訪れる構成です。

3. 渡月橋を望むカフェ

併設のカフェは桂川と渡月橋を一望する特等席。展示の余韻に浸りながら、嵐山の絶景を独り占めできます。

施設情報・アクセス

住所:〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16

アクセス:嵐電「嵐山」駅から徒歩約4分、JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩約12分

開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日:展示替え期間、年末年始

入館料:一般・大学生1,500円、高校生900円、小中学生500円、幼児無料。嵯峨嵐山文華館との2館共通券は大人2,300円、高校生1,300円、小中学生750円です。