五島美術館:国宝「源氏物語絵巻」を春に公開、上野毛の丘の日本美術コレクション
東急グループの礎を築いた五島慶太のコレクションを核に1960年開館。国宝「源氏物語絵巻」「紫式部日記絵巻」を所蔵し、毎年恒例の期間限定公開が風物詩となっています。
はじめに:財界人の審美眼が生んだ美術館
五島美術館は、東急グループの礎を築いた実業家・五島慶太の収集品をもとに、1960年(昭和35年)に東京・上野毛に開館した美術館です。日本と東洋の古美術約5000件を収蔵し、国宝5件、重要文化財50件を数えます。武蔵野の面影を残す約6000坪の庭園も含め、都心とは思えない静けさの中で名品と向き合えます。
コレクション:王朝文化の最高峰
コレクションの頂点は、平安時代の国宝「源氏物語絵巻」。現存する源氏絵巻の中で最古のもので、王朝絵画の到達点とされます。同じく国宝の「紫式部日記絵巻」とあわせ、作品保護のため通常は公開されず、毎年春(源氏)と秋(紫式部日記)に期間限定で公開されるのが恒例行事となっており、この時期には全国からファンが詰めかけます。茶道具や古写経、中国の陶磁も充実しています。
3つの見どころ
- 国宝「源氏物語絵巻」: 引目鉤鼻、吹抜屋台といった王朝絵画の様式美の原点。春の公開時期は必見です。
- 吉田五十八設計の本館: 寝殿造の意匠を取り入れた和風モダニズム建築の代表作です。
- 石仏の点在する庭園: 国分寺崖線の斜面を活かした起伏ある庭園は散策自由。四季の花と石仏めぐりが楽しめます。
施設情報・アクセス
- 住所: 東京都世田谷区上野毛3-9-25
- アクセス: 東急大井町線「上野毛」駅から徒歩5分
- 開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日: 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休)、展示替え期間