特別展「コトバの重なる場所」|所要時間と見どころ

特別展「コトバの重なる場所」

開催予定
会期
2026年12月1日2027年3月14日
所要時間
60分〜120分(当サイトによる目安)
所在地
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
混雑状況
国立国際美術館の公式X(@nmaoJPXで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)

翻訳アプリを開けば、知らない言語の文章がすぐに日本語になって返ってくる時代です。それでも言語は、単なる情報のやりとりの道具ではありません。どの言葉で考え、どの言葉で名前を呼ばれるかということは、その人がどの文化に属し、どんな歴史を引き受けているかと分かちがたく結びついています。国立国際美術館の特別展「コトバの重なる場所」は、そうした言語と文化、イデオロギーが交わる場所にとどまり、歴史や記憶の層に目を向けて考えてきた作家たちの作品を紹介する展覧会です。

出品作家には、中国のツァオ・フェイ、韓国のムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ、サモアと日本にルーツを持つユキ・キハラ、沖縄を拠点とする上原沙也加らが名を連ねます。いずれも、映像やインスタレーションを主な手段としながら、自分が立っている土地の歴史や、そこに折り重なってきた複数の言語を作品の核に据えてきた作家たちです。彼らの作品には、はっきりした答えや主張が置かれているというより、答えの出しにくい問いがそのままの形で差し出されています。見る側は、自分の言葉を使ってその問いを引き受けることになります。会場を出たあとも、しばらく頭の中に居座り続けるタイプの展覧会です。

アジアや太平洋の近現代史には、支配する側の言語と、生活の言語とが重なりあってきた場所がいくつもあります。学校で使う言葉と家で使う言葉が違う、記録に残る言葉と語り継がれる言葉が違う。そうしたずれの積み重なりが、この展覧会の主題です。現代美術というと難解に思われがちですが、本展が扱っているのは、名前や訛り、方言といった、誰にとっても身近な経験の延長にある問題でもあります。

見どころ

  • 国際的に評価の高い作家たちの映像作品 ツァオ・フェイ、ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホといった、国際展で高い評価を受けてきた作家の作品を落ち着いた環境で見られます。映像作品は上映時間があるため、時間に余裕を持って訪れたいところです。
  • アジア・太平洋という視点 欧米中心ではないつながり方で作家が選ばれており、日本に住む私たちの立ち位置を考え直すきっかけになります。ユキ・キハラや上原沙也加の仕事は、その意味でとくに響くはずです。
  • コレクション展とあわせて見られること 特別展のチケットで、同時期に開かれるコレクション展2もあわせて鑑賞できます。同館の充実した所蔵品と現代の作家の仕事を、一度の来館で行き来できるのは大きな利点です。

開催概要

  • 会場 国立国際美術館(大阪市北区中之島)
  • 会期 2026年12月1日(火)から2027年3月14日(日)まで
  • 休館日 月曜日、年末年始(12月28日から1月4日)、展示替え期間。月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館となります
  • 開館時間 10時から17時まで、金曜日は20時まで。入場は閉館の30分前まで
  • 観覧料 特別展のチケットで同時期のコレクション展もあわせて観覧できます。料金は公式サイトの案内をご確認ください

映像作品が中心となるため、鑑賞時間は見る人の姿勢によって大きく変わります。所要時間の目安は60分〜120分。主要な映像を最後まで見るつもりなら、さらに時間を確保しておくと安心です。国立国際美術館は完全地下型の美術館で、地上には銀色の巨大なオブジェのような入口が立っています。同じ中之島には大阪中之島美術館や大阪市立科学館もあり、あわせて回る計画も立てやすい立地です。会期は三か月半と長めですが、年末年始の休館や展示替えの期間があるため、遠方から訪ねる方は公式サイトの開館カレンダーを確認してから出かけることをおすすめします。静かに考えながら見たい方には、来館者の少ない平日の午前中が向いています。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

国立国際美術館

国立国際美術館

〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-55

大阪・中之島にある、世界でも珍しい完全地下型の美術館。竹の生命力としなやかさを表現した巨大なステンレス製のモニュメントが目印。国内外の現代アートを牽引する存在です。

美術館の詳細・アクセスを見る →

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