山種美術館:速水御舟の名品を核とする、日本初の日本画専門美術館
証券会社・山種証券の創業者、山崎種二が蒐集した速水御舟や奥村土牛らのコレクションを核に、1966年に開館した日本初の日本画専門美術館。現在は渋谷区広尾に移転し、企画展を中心に展示を続けている。
はじめに:日本画だけを見せる、という覚悟
山種美術館は、1966年(昭和41年)に東京・日本橋兜町で開館した、日本で最初の日本画専門の美術館です。証券会社・山種証券(現・SMBC日興証券)の創業者である山崎種二が、実業家として成功を収めるかたわら生涯にわたり蒐集し続けた日本画コレクションを、広く一般に公開するために設立しました。約1800点にのぼる所蔵品は、近代・現代の日本画を体系的に網羅しており、なかでも速水御舟の作品を国内屈指の規模で所蔵していることで知られています。
時代背景:一人の実業家が支えた、日本画の系譜
山崎種二は、山形の米穀商から身を起こし証券業で財を成した実業家でありながら、若い頃から日本画家たちと親しく交流し、彼らの生活を経済的に支援するパトロンでもありました。とりわけ速水御舟の才能を高く評価し、その主要作品の多くを蒐集。御舟のほか、奥村土牛、川合玉堂、東山魁夷といった近代日本画の巨匠たちの作品も幅広く収蔵しています。2009年(平成21年)には渋谷区広尾へ移転し、現代的な展示空間で企画展を中心とした運営を続けています。
3つの見どころ
- 速水御舟「炎舞」「名樹散椿」: ともに重要文化財に指定される御舟の代表作を含む、その画業を通覧できる国内屈指のコレクション。企画展のたびに異なる名品が展示されます。
- Cafe 椿: 展示作品にちなんだ上生菓子とお茶を楽しめる、日本画鑑賞ならではのミュージアムカフェ。作品の余韻に浸りながら一息つける人気のスポットです。
- 広尾の落ち着いた立地: 明治通りから少し入った閑静なエリアにあり、都心にいながら静かに日本画と向き合える環境が整っています。
施設情報・アクセス
- 住所: 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
- アクセス: 東京メトロ日比谷線「広尾駅」より徒歩約10分
- 開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間、年末年始
- 公式サイト: 山種美術館


