フアン・グリス:キュビスムに秩序と気品を与えた「第三の男」

フアン・グリス:キュビスムに秩序と気品を与えた「第三の男」

画家

ピカソとブラックが壊した世界を、グリスは澄んだ色彩と厳密な構成で再び組み立てました。「僕は円筒からボトルを作る」——分析から総合へ、キュビスムを完成させた透明な知性です。

はじめに:破壊の後に来た建築家

フアン・グリス(1887-1927)は、スペイン出身の画家です。マドリードからパリへ移り、モンマルトルの「洗濯船」でピカソの隣人となりました。ピカソとブラックが始めたキュビスムに数年遅れて参入しながら、その原理を最も明晰に理解し、体系化した「第三のキュビスト」と呼ばれます。

絶対に知っておきたい!3つの見どころ

1. 「パブロ・ピカソの肖像」——敬意の結晶

青い結晶のような面で構成された師友ピカソの肖像は、グリスのキュビスム宣言です。分解されながら気品と静けさを失わない画面に、彼の資質が既に表れています。

2. 「セザンヌはボトルから円筒を作るが、僕は円筒からボトルを作る」

グリスの有名な言葉どおり、彼は幾何学的な構成を先に設計し、そこから楽器や瓶や新聞を立ち上げました。「総合的キュビスム」の最も純粋な実践であり、その澄んだ色面は後のデザインやモダニズム建築とも響き合います。

3. 40歳の早すぎる死

グリスは腎臓を病み、40歳で世を去りました。ピカソが変貌を続け、ブラックが長寿を得たのに対し、グリスのキュビスムは最も美しい瞬間で時が止まっています。

初心者が楽しむための鑑賞のコツ

  • 色で見分ける: 褐色のピカソ・ブラック初期キュビスムに対し、グリスは青・緑・黄の澄んだ色彩。展示室で一目で見分けられます。
  • 「元の物」を探す: ギター、瓶、新聞、果物鉢。グリスのパズルは必ず解けるように作られています。復元ゲームとして楽しんでください。

まとめ

グリスは、革命を様式へと磨き上げた画家です。キュビスムが「わからない」人こそ、グリスから入ると景色が変わります。

代表作ギャラリー

パブロ・ピカソの肖像
パブロ・ピカソの肖像1912年シカゴ美術館
ギターのある静物
ギターのある静物1913年頃

作品画像はパブリックドメイン(出典: Wikimedia Commons)