風間サチコ展:方丈ルームの1000里眼
- 会期
- 2026年6月5日 〜 2026年11月15日
- 所要時間
- 60分〜90分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 〒036-8188 青森県弘前市吉野町2-1
- 公式サイト
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- 混雑状況
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弘前れんが倉庫美術館で2026年6月5日から11月15日まで開催される、黒一色の木版画で知られる風間サチコの東北初個展です。近年の大型木版画に加え、作家が新たに取り組む油彩画を初公開。油彩画には、弘前の古書店で出会った一冊の本がきっかけで生まれた「白鳥」のシリーズが並びます。同じ観覧券で「コレクション展 2026」も見られます。所要時間の目安は60分〜90分。展示室は吹き抜けの煉瓦倉庫で、6メートル超の大型木版画を離れて見られる空間です。
風間サチコ展:方丈ルームの1000里眼はどんな展覧会?
風間サチコ(1972年東京都生まれ、東京都在住)は、黒一色で刷られた木版画で、近代化によって形づくられてきた日本社会の矛盾や違和感を描いてきました。オリンピックや原子力をめぐる出来事から学校のような身近な風景まで、私たちの日常と地続きの社会の出来事を、独自のユーモアと鋭い批評性を交えて表現しています。「私は窓を閉じて千里を望む。」という言葉を掲げた本展は、四畳半のアトリエから世界を射抜く作家の視点を、東北で初めてまとめて紹介するものです。
本展の柱は二つ。ひとつは近年の大型木版画、もうひとつは初公開となる油彩画です。油彩画に描かれるのは「白鳥」。青森県内の合浦(がっぽ)公園や浅所(あさどころ)海岸といった風景が登場し、歴史や文学、伝説のイメージと重ね合わされます。社会のなかに潜む、言葉にしにくい違和感。思わず笑ってしまうようで、どこか引っかかる——そんな社会の姿が、風間の視点から浮かび上がります。会場風景やテキストを収めた公式カタログ(A5判横長・80ページ・日本語/英語・1,870円税込)が2026年9月上旬に発行される予定です。
主な展示内容・注目の作品
- 《ありがとう、我が愛する白鳥よ!》(2026年、油彩、97.0×145.5cm、作家蔵):ワーグナーのオペラ『ローエングリン』で騎士が白鳥の引く小船に乗って現れる場面が、夏泊(なつどまり)半島の平内町(ひらないまち)・浅所海岸の風景に置き換えられ、その地に伝わる白鳥の伝説が重ねられています。
- 白鳥シリーズが生まれたきっかけ:2015年に国際芸術センター青森(ACAC)で滞在制作をしていた風間が、弘前の古書店でヴィリエ・ド・リラダン『トリビュラ・ボノメ』を手にしたことが出発点です。収録短編『白鳥扼殺者』をもとにした新作《白鳥扼殺者》(2026年、油彩、145.5×112.0cm、作家蔵)も出品されています。
- 《ディスリンピック2680》(2018年、木版・和紙・油性インク、242.4×640.5cm、作家蔵〈A.P.〉):2020年に予定されていた東京オリンピックと、1940年に開催が予定されながら戦争で見送られた幻の東京オリンピックを重ね合わせた大作です。
- 《噫(ああ)!怒涛(どとう)の閉塞艦(へいそくかん)》(2012年):2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を契機に制作され、核と原子力をめぐる歴史上の災害と人間社会の関係を描いています。
- 《第一次幻惑大戦》(2017年):江戸時代の小説に登場する妖術使い・児雷也が、現代の社会規範のなかで生きるサラリーマンと戦いを繰り広げる作品です。
- 作家による映像・テキストガイド:デジタルガイドアプリ「Bloomberg Connects」で、作家自身による作品解説を動画とテキストで無料閲覧できます。ブラウザからも見られます。
風間サチコ展:方丈ルームの1000里眼の見どころ3選
- 木版画から油彩画へ:黒一色の木版画で知られる作家が、初めて油彩画に取り組んだ成果がここで公開されます。同じ会場で両方を見比べられるのは、この作家を追ってきた人にとって大きな出来事です。
- 弘前で始まった仕事が弘前に戻る:白鳥シリーズの発端は、2015年に風間が弘前の古書店で手にした一冊でした。青森の風景と、その土地で手にした本から生まれた作品が、11年後に同じ土地で公開されます。
- 吹き抜けの煉瓦倉庫で見る6メートル:《ディスリンピック2680》は横幅6メートルを超える木版画です。近代産業遺産である煉瓦倉庫の吹き抜け空間を中心に大型作品が並ぶため、遠く離れて全体を眺め、近づいて細部を追うという見方ができます。
あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ
美術館のとなりには「cafe & shop BRICK」があります。カフェは9時30分から17時30分(ラストオーダー16時30分)で、青森県産の食材を使ったカレーやサンドイッチのほか、りんごの形をしたオリジナルのアップルパイ、県産りんごのシードルが楽しめます。定休日は火曜日(祝日の場合は翌日に振替)と年末年始。ショップでは美術館オリジナルグッズや津軽地域の工芸品が手に入ります。美術館の建物への入館とライブラリーの利用は無料なので、観覧券なしでも建築を味わえます。館は弘前市中心部の吉野町にあり、弘前駅から徒歩20分、タクシーで7分。弘南バス土手町循環バスなら「中土手町」下車徒歩4分、弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅からは自由通路を通って徒歩2分です。当館に常設の駐車場はありませんが、2026年6月6日(土)〜11月15日(日)は敷地内の駐車場を期間限定で試験運用しています(ほかに思いやり駐車場が2台)。指定の観覧料割引駐車場(上土手町駐車場ほか)を使うと観覧料が100円引きになります(2名まで、他の割引サービスとの併用不可、観覧料無料対象の方は適用外)。
まとめ
会期は2026年11月15日まで。休館日は火曜日ですが、8月4日・8月11日・9月22日・11月3日は開館し、代わりに8月12日(水)、9月24日(木)、11月4日(水)が休館です。開館時間は9時から17時まで、入館は閉館の30分前まで。観覧料は一般1,600円、大学生・専門学校生1,000円、高校生以下は無料で、弘前市民料金は一般1,000円、大学生・専門学校生500円です(受付で住所が確認できるものの提示が必要。他の割引との併用は不可)。満65歳以上の弘前市民、弘前市内の留学生、障がいのある方と付添1名なども無料です。この観覧券で「コレクション展 2026」もあわせて見られます。団体料金の設定はありません。会期末の11月16日から12月3日は展示替えのため展覧会を見られない期間に入るので、訪ねるなら11月15日までに。9月19日・20日には17時から19時まで(最終入場18時30分)の「ワンコイン・ナイトミュージアム」も予定されています。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
弘前れんが倉庫美術館
〒036-8188 青森県弘前市吉野町2-1
青森県弘前市にある弘前れんが倉庫美術館。世界的建築家・田根剛が明治期の赤レンガ倉庫を改修。「記憶の継承」をテーマに、奈良美智のA-dogなどエッジの効いた現代アートを発信しています。
美術館の詳細・アクセスを見る →弘前れんが倉庫美術館のその他の企画展
北海道・東北で開催中・開催予定の企画展
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