北九州市立美術館:磯崎新の「丘の上の双眼鏡」、ドガの名画と眺める工業都市
1974年開館、磯崎新設計の本館は二本の筒が突き出す通称「丘の上の双眼鏡」。ドガ「マネとマネ夫人像」など西洋近代から現代までを収蔵する北九州の中核美術館です。
はじめに:建築とコレクションの両輪
北九州市立美術館は、1974年(昭和49年)に開館した、九州でも歴史ある公立美術館のひとつです。丘の上に建つ本館は建築家・磯崎新の初期代表作で、正面から二本の巨大な筒が突き出した姿から「丘の上の双眼鏡」と呼ばれ親しまれています。2017年に大規模改修を終えてリニューアルオープンしました。市中心部のリバーウォーク北九州には分館もあり、大型企画展を開催しています。
コレクション:ドガの問題作から現代美術まで
収蔵品で最も有名なのが、エドガー・ドガの「マネとマネ夫人像」です。ドガが友人マネ夫妻を描いて贈ったところ、マネが妻の顔の部分を切り取ってしまったといういわくつきの作品で、二人の天才の緊張関係を物語る美術史上の逸話として世界的に知られています。ほかにモネ、ルノワール、そして国内外の現代美術、地元ゆかりの作家までコレクションは約8000点にのぼります。
3つの見どころ
- ドガ「マネとマネ夫人像」: 切断の跡も生々しい、美術史の事件そのものといえる一枚です。
- 磯崎新の本館建築: カスケード状のアプローチと双眼鏡の展望。建物目当ての来館者も多い名建築です。
- アプローチからの眺め: 丘の上から工業都市・北九州を一望。夕暮れどきは特に美しい風景です。
施設情報・アクセス
- 住所: 福岡県北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1
- アクセス: JR「戸畑」駅・「八幡」駅からバス「北九州市立美術館」下車
- 開館時間: 9:30~17:30(入館は17:00まで)
- 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

