テート・ブリテン:世界最大のターナー・コレクションが眠る、英国美術の殿堂

テート・ブリテン:世界最大のターナー・コレクションが眠る、英国美術の殿堂

美術館

ロンドン・テムズ河畔にある、16世紀から現代までの英国美術を専門とする美術館。J.M.W.ターナーの遺贈作品を中心とする世界最大のターナー・コレクションと、ラファエル前派の名品で知られます。

はじめに:英国美術専門の美術館

テート・ブリテンは、1897年にロンドンのテムズ河畔に開館した美術館です。実業家ヘンリー・テートの美術品寄贈と資金提供を基礎に設立され、後に現代美術専門のテート・モダンが分離開館したことで、テート・ブリテンは16世紀から現代までの「英国美術」を専門に扱う美術館として現在の役割を担っています。

コレクション:ターナーの遺贈とラファエル前派

最大の柱は、画家J.M.W.ターナーが自らの作品を国家に遺贈した「ターナー遺贈」で、油彩・水彩あわせて数百点という世界最大のターナー・コレクションを形成しています。あわせて、19世紀半ばに既存の美術に反旗を翻した若い画家たちの一団、ラファエル前派の代表作も充実しており、緻密で幻想的な英国美術の系譜をたどれます。

3つの見どころ

  • ターナー「ノラム城、日の出」: 城の輪郭さえ光の中に溶け込ませた、晩年のターナーが到達した抽象的とも言える光の表現の極致です。
  • ミレイ「オフィーリア」: 川に浮かぶオフィーリアを描いた、ラファエル前派を代表する緻密で幻想的な一枚です。
  • ウォーターハウス「シャロットの女」: 中世の伝説を題材にした、物語性豊かなラファエル前派後期の名作です。

施設情報・アクセス

  • 所在地: イギリス・ロンドン(Millbank, London SW1P 4RG)
  • アクセス: ロンドン地下鉄「Pimlico」駅から徒歩約8分
  • 開館時間: 10:00~18:00
  • 休館日: 常設展は入館無料

代表作ギャラリー

ノラム城、日の出
ノラム城、日の出1845年頃J.M.W.ターナー
オフィーリア
オフィーリア1851-1852年ジョン・エヴァレット・ミレイ
シャロットの女
シャロットの女1888年ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

作品画像はパブリックドメイン(出典: Wikimedia Commons)