蓮田修吾郎 -世界を拓く窓

蓮田修吾郎 -世界を拓く窓

終了

この展覧会の会期は終了しました。

会期
2026年9月20日 〜 2026年10月25日
所要時間
60分〜90分(当サイトによる目安)
所在地
〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1

金沢市の石川県立美術館で、2026年9月20日(日)から10月25日(日)まで、特別展「蓮田修吾郎 -世界を拓く窓」が開催されています。会場は第7展示室・第8展示室・第9展示室です。石川県金沢市出身の蓮田修吾郎(1915-2010)は、金属工芸・彫刻・建築の分野を横断する独自の作風を確立した作家。本展はその軌跡を、代表作はもちろん、貴重な初期作品やデザインの仕事、関連資料と併せて紹介します。所要時間の目安は60分〜90分。

「蓮田修吾郎 -世界を拓く窓」はどんな展覧会?

蓮田修吾郎は石川県立工業学校(現・石川県立工業高等学校)を卒業したのち、東京美術学校(現・東京藝術大学)で鋳金を学びつつ、彫刻やデザインにも目を向けながら制作を行いました。卒業後は日展や日本現代工芸美術展、グループ展を舞台に作品を発表し、浮彫(レリーフ)やスクリーン形態の作品で評価され、方壺シリーズで立体構成を試みます。さらにドイツを訪問し、造型作品が環境に調和していることに衝撃を受けてからは「建築と接点を持った金属造型」がテーマに加わりました。美術・工芸が社会の中で果たす役割についての思考を反映したモニュメントをさかんに制作しながら、自身が主宰した日本金属造型研究所を基盤に、日独の国際交流を促進する活動も精力的に行いました。展示は公式の作品リストによると序章「蓮田修吾郎、金沢で描く」、第1章「東京、激動の工芸界」、第2章「戦後、飛躍のとき」、第3章「つなぐ、かけはし」という流れで構成されます。金工の概念を飛び出すように確立された「金属造型」が、どのように拓かれていったのかをたどる構成です。

主な展示内容・注目の作品

  • 序章には金沢時代の《秋草鶉図下絵》1931年や、石川県立工業学校の卒業制作《藤下遊鹿》1933年(いずれも金沢ふるさと偉人館蔵)
  • 第1章には東京美術学校の卒業制作《龍斑スクリーン》1937年(東京藝術大学蔵)のほか、師・髙村豊周の《提梁花瓶》1946年、《朱銅花入「枯山水」》1964年なども並びます
  • 第2章の「変容する『方壺』」では《青銅「方壺」》1964年(金沢ふるさと偉人館蔵)、《朱銅壺「遙か」》1965年(国立工芸館蔵)、晩年の《朱銅「一輪生」》《朱銅壺「佇立」》2009年(金沢21世紀美術館蔵)
  • 「旅愁を映す『浮彫』」では日本芸術院賞を受けた《鋳銅「森の鳴動」》1961年(日本芸術院蔵)、《白銅浮彫「ヴィスバーデンたそがれ」》1983年(山形美術館蔵)、《白銅浮彫「豊穣なるライン」》1983年(石川県立美術館蔵)
  • 第3章にはモニュメントのマケット群。《「燦」マケット1〜3》1995年、《「創立100周年記念メモリアルモニュメント」マケット》など
  • スケッチブックや制作道具一式、万年筆、ルーペ、回転台、イーゼルといった関連資料、蓮田がデザインした《黄銅卓鈴「山の音」》や第46回国民体育大会の参加章も出品されます

蓮田修吾郎展の見どころ3選

  • 鋳金から「金属造型」へ広がる射程。花器や壺といった工芸の器物から、浮彫、スクリーン、そして建築と結びついたモニュメントまで、一人の作家の仕事として地続きに見渡せます
  • 「方壺」シリーズの変容。1950年代の《鋳銅「花挿」》から2010年の《白銅「壺」》まで、かたちが少しずつ切り詰められていく過程を、下図のスケッチと並べて追えます
  • 金沢との結びつき。金沢ふるさと偉人館、金沢21世紀美術館、金沢美術工芸大学、石川県立工業高等学校など市内各所の所蔵品が集まり、初期作から晩年までが一堂に並びます

料金・開館時間

  • 観覧料は一般1,000円(800円)、大学生800円(600円)、65歳以上800円、高校生以下は無料
  • ( )内は65歳以上の方および20名以上の団体の料金です
  • この観覧料には2階コレクション展の観覧料が含まれます
  • 身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDを提示した方および付き添いの方1名は観覧無料
  • 開館時間は9:30〜18:00(展示室への入室は17:30まで)
  • 休館日は会期中無休
  • 関連イベントとして土曜講座が10月3日(土)と10月10日(土)の13時30分から(参加無料、申込不要)、ギャラリートークが10月12日(月・祝)14時から(要観覧券、申込不要)行われます

最新情報は公式サイトで確認してください。

あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ

館内カフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」では、会期中に本展のコラボスイーツ「ウヴリール」(意味:拓く)が提供されます。能登ブルーベリーのコンフィチュールや柚子のクレームフェッテ、能登栗と利平栗のクリームを重ね、蓮田作品の色彩や金属の質感を表現した一品で、販売期間は9月20日(日)から10月25日(日)、テイクアウト1,080円・イートイン1,100円(税込)です。カフェのみの利用に観覧料はかかりません。美術館は緑豊かな本多の森に建ち、裏手には辰巳用水の分流に沿った「美術の小径」が、その先には「緑の小径」が続いて、金沢市立中村記念美術館や鈴木大拙館、金沢21世紀美術館への近道になっています。向かい側の金澤神社の境内には、金沢の地名の由来とされる清泉「金城霊澤」。国の登録有形文化財である広坂別館も徒歩圏です。

まとめ

「蓮田修吾郎 -世界を拓く窓」は、金沢が生んだ金属造型の作家の人と活動を深く掘り下げる、これまでにない機会です。会期は2026年9月20日から10月25日まで、会期中無休。一般1,000円で2階のコレクション展まで見られるので、古美術から近代工芸まで含めて半日かけて回るのにも向いています。ダイナミックなスケールをもつ「金属造型」の世界に触れてみてください。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

石川県立美術館

石川県立美術館

〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1

金沢城跡・兼六園に隣接する県立美術館。加賀藩主・前田家に伝わる大名道具や、色絵磁器の巨匠・野々村仁清の国宝作品を中心に、加賀百万石の美意識を伝える。

美術館の詳細・アクセスを見る →

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