神奈川県立近代美術館:日本初の公立近代美術館、葉山の海辺に続く「カマキン」の系譜
1951年に鎌倉で開館した、日本で最初の公立近代美術館。坂倉準三設計の鎌倉館の伝統は、一色海岸を望む葉山館(2003年開館)と鎌倉別館に受け継がれています。
はじめに:戦後日本の美術館の原点
神奈川県立近代美術館は、1951年(昭和26年)に鎌倉・鶴岡八幡宮の境内で開館した、日本で最初の公立近代美術館です。愛称は「カマキン」。戦後間もない時期に近代美術専門の美術館を作ったその先進性は、日本の美術館史の出発点とされています。現在は葉山館(2003年開館)と鎌倉別館(1984年開館)の2館体制で活動しています。
歴史:坂倉準三の鎌倉館から葉山館へ
初代の鎌倉館は、ル・コルビュジエに学んだ坂倉準三の設計によるモダニズム建築の名作で、2016年の閉館後は鶴岡八幡宮に引き継がれ「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として保存されています。一色海岸のそばに建つ現在の葉山館は、海への眺望が開けた明るい美術館で、松本竣介や古賀春江をはじめとする日本近代美術の名品コレクションを受け継いでいます。
3つの見どころ
- 日本近代美術のコレクション: 戦時下の自画像で知られる松本竣介、幻想的な古賀春江など、日本の近代洋画の重要作を多数収蔵しています。
- 葉山館のロケーション: 展示室の合間に海の見える中庭やレストランが挟まれ、三ヶ岡山の緑と一色海岸の青に囲まれた鑑賞体験ができます。
- 「カマキン」の記憶: 鎌倉別館とあわせて、日本初の公立近代美術館の75年の歩みそのものが見どころです。
施設情報・アクセス
- 住所: 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1(葉山館)
- アクセス: JR「逗子」駅・京急「逗子・葉山」駅からバス「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車
- 開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日: 月曜日(祝日の場合は開館)、展示替え期間、年末年始
