ソロモン・R・グッゲンハイム美術館:螺旋の建築で味わう、カンディンスキーの抽象

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館:螺旋の建築で味わう、カンディンスキーの抽象

美術館

フランク・ロイド・ライト設計の渦巻き型の建築で知られるニューヨークの美術館。創設者ソロモン・グッゲンハイムが愛したカンディンスキーの抽象絵画コレクションが核となっています。

はじめに:建築そのものが美術品

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館は、1959年にニューヨークで開館した美術館です。最大の特徴は、建築家フランク・ロイド・ライトが設計した渦巻き状のスロープを持つ建物そのもの。緩やかならせん状の通路を下りながら作品を鑑賞するという、他に類を見ない体験ができる、20世紀建築の傑作です。

コレクション:抽象絵画への深い愛情

実業家ソロモン・グッゲンハイムは、1920年代から「非対象絵画」、すなわち抽象絵画に強い関心を寄せ、ワシリー・カンディンスキーの作品を集中的に収集しました。その結果、同館はカンディンスキー作品の世界最大級のコレクションを有しており、抽象絵画がどのように生まれ発展したかを体系的にたどることができます。

3つの見どころ

  • カンディンスキー「コンポジション8」: 幾何学的な形態が音楽のように響き合う、抽象絵画の到達点のひとつです。
  • カンディンスキー「青い山」: 具象と抽象のあいだを揺れ動く、カンディンスキー初期の重要作です。
  • フランク・ロイド・ライトの螺旋建築: 建物内部を貫く白い渦巻きのスロープは、それ自体が最大の展示品といえる存在感を放ちます。

施設情報・アクセス

  • 所在地: アメリカ・ニューヨーク(1071 5th Ave, New York, NY)
  • アクセス: ニューヨーク地下鉄4・5・6号線「86 St」駅から徒歩約10分
  • 開館時間: 11:00~17:00(土は20:00まで)
  • 休館日: 木曜日

代表作ギャラリー

コンポジション8
コンポジション81923年ワシリー・カンディンスキー
青い山
青い山1908-1909年ワシリー・カンディンスキー
白い縁取りのある絵
白い縁取りのある絵1913年ワシリー・カンディンスキー

作品画像はパブリックドメイン(出典: Wikimedia Commons)