MOMAWコレクション 版画と美術散歩 第2期 ピカソ《泣く女》と―凹版の小道
- 会期
- 2026年9月12日 〜 2026年10月18日
- 所要時間
- 30分〜60分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1-4-14
- 公式サイト
- 公式サイトを見る(別のタブで開きます)
- 混雑状況
- 和歌山県立近代美術館の公式X(@moma_wakayama)Xで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)
和歌山市の和歌山県立近代美術館で、2026年9月12日(土)から10月18日(日)まで、コレクション展「MOMAWコレクション 版画と美術散歩 第2期 ピカソ《泣く女》と―凹版の小道」が開催されています。会場は1階展示室です。同館が所蔵するピカソの銅版画《泣く女》を出発点に、西洋の凹版表現が日本にどのようにもたらされ、受け入れられ、深化していったかをたどります。所要時間の目安は30分〜60分。
版画と美術散歩 第2期はどんな展覧会?
版画は和歌山県立近代美術館にとって重要なコレクションの柱ですが、素材が光に弱く、長期間の展示ができません。そこで今年度は、コレクションの中でも「名品」を順に出品し、その作品から発展する展示を試みています。「版画と美術散歩」は2026年8月4日(火)から2027年1月11日(月・祝)まで4期に分けて開かれ、第1期「ムンク《病める子》と—平版の小道」(8月4日〜9月6日、終了)、第2期の本展、第3期「マティス『ジャズ』と—孔版の小道」(10月24日〜11月29日)、第4期「カンディンスキー『響き』と—凸版の小道」(12月5日〜2027年1月11日)と続きます。凹版とは、版に刻まれた溝にインクを詰め、紙に写し取る版画技法のひとつ。ドライポイント、エングレーヴィング、エッチング、アクアチント、メゾチントなどが代表的な手法です。出品目録では「ピカソ《泣く女》と」「『白樺』と」「ルオー《ミセレーレ》と」「日本エッチング研究所と、その周辺と」「長谷川潔と」「浜口陽三、駒井哲郎、浜田知明と」というまとまりで作品が並びます。
主な展示内容・注目の作品
- パブロ・ピカソ《泣く女》1937年(エッチング、アクアチント、ドライポイント)、《ミノトーロマシー》1935年
- マックス・クリンガー『間奏曲』より《戦うケンタウロス》など、フランシスコ・デ・ゴヤ『ロス・カプリーチョス』より《彼女たちはもう席を持っている》など
- 岸田劉生『天地創造』より《欲望》1914年[1975年刷り]、バーナード・リーチ《天壇》1916年(個人蔵)、文芸美術雑誌『白樺』の各号
- ジョルジュ・ルオー『ミセレーレ』より、エミール・オルリク『日本への旅』より
- 寺崎武男《運河》、間部時雄《キャムペール》、和歌山県ゆかりの中井平三郎による《かみ切蟲》(版画誌『九州版画』第20号より)、日本エッチング研究所製のエッチングプレス機(笠木實旧蔵)
- 長谷川潔《フローラ》《時・静物画》、浜口陽三《パリの屋根》1956年、駒井哲郎《束の間の幻影》《腐刻画》、浜田知明『初年兵哀歌』より
版画と美術散歩 第2期の見どころ3選
- ピカソ《泣く女》との再会。展示できる期間が限られる版画の「名品」を順に出していく今年度の計画のなかで、第2期の道案内役がこの作品です
- 凹版が日本に根づくまでの道のり。1910(明治43)年創刊の『白樺』による西洋美術の紹介、大正期にヨーロッパで学んだ寺崎武男や間部時雄、1918(大正7)年の日本創作版画協会の結成、1931(昭和6)年に西田武雄が設立した日本エッチング研究所と、受容の流れを順に追えます
- 戦後の銅版画家たち。マニエール・ノワール(一般にメゾチントと呼ばれる技法)を独自に発展させた長谷川潔、そして1950年代以降の国際版画ビエンナーレ展を舞台に国際的な評価を得た浜口陽三、駒井哲郎、浜田知明の作品が並びます。駒井の《腐刻画》は、作品とともに原版と廃版刷も出品されています
料金・開館時間
- 観覧料は一般400(300)円、大学生250(200)円。( )内は20名以上の団体料金です
- 高校生以下、65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方は無料(障害者の方の介護者も無料になる場合があります)
- 9月26日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料、10月4日(毎月第1日曜日)は無料観覧日
- 同時期に開催の「なつやすみの美術館16 もしも“美術” がなかったら」「鈴木崇 もののをかし」のチケットでも本展を観覧できます
- 開館時間は9時30分〜17時(入場は16時30分まで)
- 休館日は月曜日(ただし9月21日、10月12日をのぞく)、9月24日(木)、10月13日(火)
- 日時指定についての案内は公式ページにありません。担当学芸員によるレクチャーが9月20日(日)と10月4日(日)の各日14時から1時間程度、会場で行われます
最新情報は公式サイトで確認してください。
あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ
同じ館内では「MOMAWコレクション 絵画と彫刻」(2027年1月11日まで)と、無料エリアで黒川紀章の設計による建物を紹介する「和歌山県立近代美術館・博物館の建築とデザイン」も開かれています。2階にはカフェ「BRING BOOK STORE」があり、営業時間は11:00〜17:00(ラストオーダー16:30)、定休日は月曜(美術館に準ずる)です。和歌山県立近代美術館、和歌山県立博物館、和歌山市立博物館、和歌山城天守閣、わかやま歴史館の市内5館には相互割引があり、3日以内なら2館目の料金が割引になります。アクセスはJR和歌山駅または南海電鉄和歌山市駅からバスで約10分、「県庁前」下車、徒歩2分です。
まとめ
「MOMAWコレクション 版画と美術散歩 第2期 ピカソ《泣く女》と―凹版の小道」は、ピカソ《泣く女》を入口に、西洋から伝わった凹版技法が日本でどう学ばれ、独自の表現へ展開していったかをたどるコレクション展です。会期は2026年9月12日(土)から10月18日(日)まで。一般400円で、ゴヤやクリンガーから長谷川潔、浜口陽三、駒井哲郎、浜田知明までを一つの流れとして見られます。10月24日からは第3期の孔版へと続くので、技法ごとに見比べていくのもよいでしょう。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
和歌山県立近代美術館
〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1-4-14
和歌山城址公園に隣接する和歌山県立近代美術館。黒川紀章が設計した彫刻的な建築と、関西の前衛美術から世界の版画まで幅広いコレクションが魅力です。
美術館の詳細・アクセスを見る →和歌山県立近代美術館のその他の企画展
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