志賀理江子展: なぬもかぬも

志賀理江子展: なぬもかぬも

開催予定
会期
2026年10月31日2027年3月14日
所要時間
90分〜120分(当サイトによる目安)
所在地
〒038-0021 青森県青森市安田字近野185
混雑状況
青森県立美術館の公式X(@aomorikenbiXで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)

青森市の青森県立美術館で、2026年10月31日(土)から2027年3月14日(日)まで、企画展「志賀理江子展: なぬもかぬも」が開催されます。青森県立美術館開館20周年、東日本大震災15年の節目に開かれる展覧会で、会場は企画展示室全室です。身体の感覚に根ざした光と色、演劇性のある写真や映像作品で国際的に知られる宮城在住のアーティスト・志賀理江子の個展で、写真、映像、テキスト、インスタレーション作品を新旧織りまぜて紹介する、作家にとって過去最大規模のものです。所要時間の目安は90分〜120分。

志賀理江子展: なぬもかぬもはどんな展覧会?

タイトルの「なぬもかぬも」は、三陸沿岸部に伝わる方言です。「お手上げだ!」「深い海の底のため息」「一切合切」など、使う人や環境により意味がひらく、奥行きのある言葉だと公式サイトは説明しています。志賀理江子は1980年愛知県出身。2006年に展覧会参加を機に宮城県沿岸部を訪れて松林のある風景と出会い、2008年から宮城県名取市北釜地区へ移住しました。地域のカメラマンとして活動しながら人びとのオーラル・ヒストリーの聞き取りに取り組み、震災で被災しながらも北釜の人々の協力により生まれた写真シリーズ『螺旋海岸』を発表しています。現在は宮城県石巻市を拠点にしています。本展は、震災前から志賀がたどってきた宮城、福島、山形、秋田、岩手、青森の土地とその歴史、耳を澄ませてきた声、出遭ってきた風景への洞察から生まれた作品で構成されます。主催は志賀理江子展実行委員会(青森県立美術館、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、青森県観光国際交流機構)です。

主な展示内容・注目の作品

  • 2025年の《なぬもかぬも》。志賀が架空の人物「褜男(えなお)」に託したイメージと物語からなる作品で、展示のために集まったサポートスタッフの手も借りながら大胆に再構成して展示します
  • 2022年《あの夜のつながるところ》と2022-23年《風の吹くとき》を、イメージとテキストからなる本展に合わせたバージョンで紹介
  • 新作の映像《石巻南浜》2026年(シングルチャンネル・ビデオ)
  • 新作の写真《悲しみは怒りに、愛は憎しみに、力は正義に》《おせろ、ひけろ》《私が見たのは―――》(いずれも2026年、C-type print)
  • 《食えるか食えないか、それが私の全てになった》2025年(C-type print)
  • プレスリリースには《行ってはいけない、戻ってこい》《十三湊、君は誰かね?》(いずれも2026年)も掲載されています

志賀理江子展: なぬもかぬもの見どころ3選

  • 志賀理江子による過去最大規模の個展。『螺旋海岸』以降かねてより待望されていた2度目の東北個展であり、震災からの復興過程とその内実のもとに「いま」見えてくるものを表現します
  • 新作近作が織りなすイメージ展開。青森をはじめとする「東北」の各地で撮影された写真や映像の新作が登場し、青森県立美術館の特徴的な展示空間と組み合わされます
  • 豊富なイベントとフレンドショップ。「東北」「エネルギー」「核」「イメージ」をめぐるトーク等のイベントが計6回開かれ、ミュージアムショップ内では石巻の志賀のスタジオ「ENA」とつながりのある拠点やアーティスト、作り手による品々が展示販売されます

料金・開館時間

  • 当日券は一般1,700(1,500)円、大学生1,200(1,000)円、18歳以下および高校生は無料。( )は20名以上の団体料金です
  • 前売券は一般1,500円、大学生1,000円(ローソンチケット:Lコード21356)。Webチケットは準備中とされています
  • コレクション展とのセット券は一般2,060円、大学生1,320円で、当日券のみ
  • 心身に障がいのある方と付添者1名は無料
  • 開館時間は9:30〜17:00(最終入場16:30)。11月14日(土)、12月19日(土)、1月16日(土)はナイトミュージアムにつき20:00まで開館(最終入場19:30)
  • 休館日は11月9日(月)、24日(火)、12月14日(月)、24日(木)〜31日(木)、2027年1月1日(金)、12日(火)、25日(月)、2月8日(月)、13日(土)〜25日(木)、3月8日(月)
  • 日時指定についての案内は公式ページにありません

関連企画は、10月31日(土)14:00〜15:00のオープニングトーク(話し手:志賀理江子)に始まり、「私と〈東北〉」(11月21日)、「私と〈核〉」(11月22日)、「私と〈エネルギー〉」(12月5日)、「私と〈イメージ〉」(2027年1月9日)、クロージングトーク+スペシャルライブ(3月13日、時間調整中)と続きます。基本的に予約不要・全回無料ですが企画展チケットが必要で、12月5日のロケットストーブ制作ワークショップのみ要予約、材料費がかかります。最新情報は公式サイトで確認してください。

あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ

青森県立美術館の展示室は、三内丸山遺跡の発掘現場から着想を得て設計されたもので、掘り込まれた土の溝(トレンチ)に白いキューブが降りてくる構成が特徴です。館内にはバレエ『アレコ』の背景幕を展示するアレコホールや、奈良美智による高さ8.5mの立体作品《あおもり犬》があります(あおもり犬に近づく屋外通路は冬季閉鎖)。東ウィングの突端にあるカフェ「4匹の猫」は、奈良美智のコミッションワーク「八角堂」を望む店で、営業時間は10:30〜16:30(16:00ラストオーダー)。観覧券がなくても利用できます。アクセスはJR新青森駅から車で約10分、JR青森駅からは三内丸山遺跡行きの市営バスで「県立美術館前」下車、約20分です。

まとめ

「志賀理江子展: なぬもかぬも」は、宮城を拠点に制作を続ける志賀理江子の、過去最大規模となる個展です。会期は2026年10月31日(土)から2027年3月14日(日)まで。会期が長いぶん休館日も多く、年末年始の12月24日〜1月1日と2月13日〜25日はまとまって休館するため、訪れる日を決める前に確認しておくと安心です。2025年の《なぬもかぬも》の再構成と、青森をはじめ東北各地で撮影された新作が、企画展示室全室を使ってどのように展開されるかが注目されます。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

青森県立美術館

青森県立美術館

〒038-0021 青森県青森市安田字近野185

三内丸山遺跡の隣に位置し、遺跡の発掘現場から着想を得た真っ白な建築が特徴。奈良美智の「あおもり犬」やシャガールの巨大舞台背景画など、青森ならではのアート体験が待っています。

美術館の詳細・アクセスを見る →

青森県立美術館のその他の企画展

北海道・東北で開催中・開催予定の企画展