生誕130年 宮沢賢治展 ─岩手の美術風土と賢治─

生誕130年 宮沢賢治展 ─岩手の美術風土と賢治─

開催中
会期
2026年9月19日 〜 2026年12月6日
所要時間
45分〜60分(当サイトによる目安)
所在地
岩手県花巻市東和町土沢
混雑状況
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岩手県花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館で、2026年9月19日(土)から12月6日(日)まで、企画展「生誕130年 宮沢賢治展 ─岩手の美術風土と賢治─」が開催されています。宮沢賢治の生誕130年を記念し、文学の創作を中心とした生涯の歩みをたどるとともに、これまで注目されてこなかった賢治の美術的側面に光をあてる展覧会です。主催は萬鉄五郎記念美術館と宮沢賢治記念館、企画協力は林風舎。会期中は直筆の「雨ニモマケズ手帳」や水彩画などの原本が、期間を区切って特別公開されます。所要時間の目安は45分〜60分。

生誕130年 宮沢賢治展はどんな展覧会?

花巻に生まれた宮沢賢治(1896〜1933)は、詩人、童話作家、宗教家、科学者、教師などさまざまな顔を持ち、羅須地人協会を設立するなど多面的な活動を展開しました。自らの詩を「心象スケッチ」と呼んだように、その文学には視覚的なイメージが色濃く映し出されており、独自色にあふれる水彩画や、手帳・ノートに残された手慣れたスケッチやドローイングも残っています。

本展が注目するのは、賢治の周辺で話題になっていた美術の動向です。盛岡中学や盛岡高等農林の時代、「岩手毎日新聞」では地元出身の画家・萬鉄五郎の作品をめぐる論争や話題が連日報じられていました。また、萩原朔太郎の詩集『月に吠える』に載った田中恭吉、恩地孝四郎の作品と賢治の絵画には、きわめて近い類似性があると指摘されています。生前に刊行された2冊の著書の装幀や挿絵を手がけた同世代の美術家、阿部芳太郎(『春と修羅』の製函と箱の表紙デザイン)と菊池武雄(『注文の多い料理店』の表紙画と挿絵)との交友にも触れ、賢治と美術との間に秘められた相関について初の検証を試みます。

主な展示内容・注目の作品

  • 宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」(林風舎)。原本公開は10月10日(土)〜10月25日(日)
  • 宮沢賢治「無題(ミミズクの絵)」「無題(月夜のでんしんばしら)」(林風舎)。原本公開は10月24日(土)〜11月8日(日)
  • 宮沢賢治「無題(赤玉)」「無題(ケミカルガーデン)」(林風舎)。原本公開は11月7日(土)〜11月23日(月・祝)
  • 宮沢賢治「日輪と山」(林風舎)。原本公開は11月21日(土)〜12月6日(日)
  • 『月に吠える』挿絵原画4点(萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち 前橋文学館):恩地孝四郎「抒情(よろこびあふれ)」「抒情(ひとりすめば)」「抒情(よろこびすみ)」、田中恭吉「冬の夕」。原本公開は9月19日(土)〜11月1日(日)
  • 宮沢賢治「鈴木東蔵宛書簡」4通(石と賢治のミュージアム)。原本公開は10月6日(火)〜10月12日(月・祝)
  • 常設の萬鉄五郎作品は、会期中は企画展示の中で展示されます(点数は限られます)

生誕130年 宮沢賢治展の見どころ3選

  • 期間を区切った原本の特別公開。資料保護のため、各資料は上記の期間外は複製での展示になります。見たい資料がある場合は、公開期間に合わせて日程を決めるのが確実です
  • 『月に吠える』の挿絵原画と賢治の水彩画を同じ会場で見比べられること。チラシでは、抽象絵画を思わせる賢治の水彩画と恩地孝四郎の版画作品との類似性が紹介されています
  • 萬鉄五郎の美術館で開かれる意味。賢治が学生時代に新聞紙上で目にした「新しい画家」萬鉄五郎の作品とあわせて、岩手の美術風土の中に賢治を置き直す構成です。10月24日(土)14時からは講演会「宮沢賢治・美術との相関」(講師:青木(秋枝)美保氏)と、平澤広館長との対談があります(事前申し込み不要)

料金・開館時間

  • 入館料は一般700円(650円)、高校・学生400円(350円)、小・中学生300円(250円)
  • ( )内は20名以上の団体料金です
  • 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などの提示で入館料が無料になり、付き添いの介護者1名も無料です
  • 企画展と常設展の展示室が分かれていないため、どちらか一方のみの観覧はできません
  • 開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日は月曜日(月曜日が祝日の場合は直後の平日)
  • 展覧会ページに日時指定予約の案内はありません

最新情報は公式サイトで確認してください。

あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ

美術館の西側には、萬鉄五郎の生家の土蔵を平成4年に移築・復元した「八丁土蔵」が建っています。名前は萬家の屋号「八丁」にちなむもので、1、2階のギャラリーでは同じ会期で「滝田恒男 風の巡礼 展」が無料で開かれています。1階には「喫茶 八丁土蔵」が併設され、美術館に入館しない人も利用できます。美術館へはJR釜石線「土沢駅」から徒歩8分、東北新幹線「新花巻駅」からタクシーで10分です。

まとめ

企画展「生誕130年 宮沢賢治展 ─岩手の美術風土と賢治─」の会期は2026年9月19日から12月6日まで。文学者として知られる賢治を、萬鉄五郎や『月に吠える』の版画家たちと同じ時代の美術の流れの中で見つめ直す展覧会です。原本が公開される資料と時期が決まっているため、公式ページのスケジュールを確かめてから訪れてください。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

萬鉄五郎記念美術館

萬鉄五郎記念美術館

岩手県花巻市東和町土沢

日本近代洋画の先駆者・萬鉄五郎の故郷、花巻市東和町に1987年開館。フォーヴィスムやキュビスムを日本にいち早く取り入れた画業と、晩年の日本画への回帰までを紹介する。

美術館の詳細・アクセスを見る →

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