多田美波―光、凛と ゆれる
- 会期
- 2026年8月29日 〜 2026年12月6日
- 会場
- 東京都現代美術館
- 所要時間
- 60分〜90分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
- 公式サイト
- 公式サイトを見る(別のタブで開きます)
- 混雑状況
- 東京都現代美術館の公式X(@MOT_art_museum)Xで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)
東京・清澄白河の東京都現代美術館で、2026年8月29日(土)から12月6日(日)まで、「多田美波―光、凛と ゆれる」が開催されています。会場は企画展示室B2Fです。戦後日本において抽象彫刻家・造形作家として活躍した多田美波(1924–2014)の、没後初となる大規模個展。初期の絵画、各時代の彫刻、作家本人が「光造形」と呼んだシャンデリアを含む照明の作品およそ70点に、建築造形のパーツ、写真、スケッチなどのアーカイブ資料を加え、約70年にわたる仕事をあらためて俯瞰します。所要時間の目安は60分〜90分。
多田美波―光、凛と ゆれるはどんな展覧会?
多田美波は生涯でおよそ200点の彫刻作品と、500点に及ぶ建築関連作品を手がけました。美術館という枠にとどまらず、公園、駅、市庁舎、ホテル、劇場など、都市のさまざまな場所に作品を残し、長年にわたり人々の生活空間の一部を形つくってきた作家です。空に向かってすらりと伸びていくようなステンレスの彫刻、自然の景観に心地よく馴染むガラスやアクリルの彫刻、色とりどりの光を内包する「光壁」など、その表現は素材・スケールともに多岐にわたります。
多田は、高度経済成長期を背景に普及した工業素材や加工技術を、芸術表現に積極的に取り入れた先駆的作家のひとりでもありました。制作の手跡を感じさせない無機質な表面に、光の反射や透過、屈折、揺らぎといった有機的な要素を取り込み、移ろいゆく周囲の環境や鑑賞者の動きと呼応して表情を変える造形を生み出しています。本展は多田美波研究所の全面的な協力のもとに開かれ、外光が差し込むアトリウムを含む約1,500㎡の地下展示室と、隣接する屋外展示エリアを使って構成されます。
主な展示内容・注目の作品
- 《周波数37306505》1965年(東京都現代美術館蔵)。半円球のアクリルにアルミニウムを蒸着メッキし、鏡面のように仕上げた代表作です
- 《炭鉱》1957年。東京・炭労会館のために制作されたレリーフで、1990年に夕張市 石炭博物館へ移設されました
- 《周波数373055MC》1963年、《Space Eye No.4》1975年、《Mirage》1989年、《座標》2009年(いずれも多田美波研究所蔵)
- 「チェーンデリア」1963年。洗面台などで用いられるボールチェーンを素材としたシャンデリアで、松屋サロン(銀座)に設置され、多田が皇居・新宮殿の光造形を委託される契機となった記念碑的作品。現存しない本作を、本展のために原寸大で復元します
- 光造形《瑞雲》1973年(リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション)の一部を、制作当時のクリスタルガラス・パーツ約3,000個を用いて再構成します
- 立体表現への移行を予兆する絵画作品、初期のブロンズ彫刻、プリズムのような鮮やかさを放つ陶板の彫刻、写真やスケッチなどの資料
多田美波―光、凛と ゆれるの見どころ3選
- 没後初となる回顧展であること。彫刻をはじめ、レリーフ、緞帳、シャンデリア、ビルのファサード、照明器具まで、美術・建築・デザインの領域を往還しながら活動した多田の仕事を総覧できます
- 現存しない作品および照明作品の再制作・再構成。「チェーンデリア」の原寸大復元と光造形《瑞雲》の再構成により、多田が追求した光の造形を間近に体感できます
- 図録とシンポジウム。公式図録の刊行にあわせ、11月7日(土)・8日(日)にはAWARE: Archives of Women Artists, Research and Exhibitionsとの共催シンポジウム「ゆれる光:戦後美術における女性彫刻家の実践を中心に」がB2F講堂で開かれます(参加費無料)
料金・開館時間
- 観覧料は一般1,600円(1,280円)、大学生・専門学校生・65歳以上1,100円(880円)、中高生640円(510円)、小学生以下無料
- ( )内は20名以上の団体料金です
- 本展のチケットでMOTコレクション(9月19日〜)もあわせて観覧できます
- 開館時間は10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)。11月の毎金曜日は20:00まで開館します
- 休館日は月曜日(9月21日、10月12日、11月23日は開館)、9月24日、10月13日、11月24日
- オンラインチケットのほか、美術館チケットカウンターで当日券も販売されます。日時指定の記載はありません
- 身体障害者手帳などをお持ちの方とその付添いの方(2名まで)は無料。毎月第3水曜のシルバーデーは65歳以上が無料です
最新情報は公式サイトで確認してください。
あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ
東京都現代美術館は、東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2番出口より徒歩9分、都営大江戸線「清澄白河駅」A3番出口より徒歩13分、東京メトロ東西線「木場駅」3番出口より徒歩15分の場所にあります。木場駅や菊川駅からは都営バスで「東京都現代美術館前」下車でも行けます。館内にはミュージアムショップ「NADiff contemporary」、カフェ&ラウンジ「二階のサンドイッチ」、レストラン「100本のスプーン」があり、いずれも美術館の休館日が定休日です。会期中、「100本のスプーン」では本展にあわせた特別メニュー「凛と ゆれるパフェ」が提供されます。公式図録(3,500円+税)はショップ店頭とNADiff Onlineで販売中です。車で訪れる場合は約90台の駐車場があります(1時間300円、以降30分ごとに150円、現金のみ、車高2.1m以下)。
まとめ
「多田美波―光、凛と ゆれる」は、光を単なる効果ではなく造形の中心に据え、美術、プロダクトデザイン、インテリア、建築を横断した多田美波の約70年の歩みをたどる、没後初の大規模個展です。会期は2026年8月29日から12月6日まで。約1,500㎡の地下展示室と屋外展示エリアに、約70点の作品とアーカイブ資料が並びます。現存しない「チェーンデリア」の原寸大復元や光造形《瑞雲》の再構成もあり、写真では伝わりにくい光の揺らぎに向き合える構成になっています。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
東京都現代美術館
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
木場公園に隣接する東京都現代美術館(MOT)は、約6,100点のコレクションを誇る国内最大級の現代美術館。アンディ・ウォーホル、ゲルハルト・リヒター、草間彌生など、世界の現代アートを体験できます。
美術館の詳細・アクセスを見る →東京都現代美術館のその他の企画展
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