創設90年記念 琉球王国の染織 ―尚家関連品と護得久家伝来品
- 会期
- 2026年8月22日 〜 2026年11月3日
- 会場
- 日本民藝館
- 所要時間
- 60分〜90分(当サイトによる目安)
- 所在地
- 〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-33
- 公式サイト
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日本民藝館で2026年8月22日から11月3日まで開催される、同館の沖縄染織コレクションの来歴をたどる特別展です。近年の調査で約50点が民藝運動の協力者・水谷良一の寄贈品と判明し、そのうち30点ほどが琉球王族・護得久朝章の旧蔵品と特定されました。それらを中心に、尚家ゆかりの品々が一堂に公開されます。所要時間の目安は60分〜90分。予約は不要ですが、建物保存のため館内ではスリッパの利用をお願いされます。
「創設90年記念 琉球王国の染織」はどんな展覧会?
日本民藝館の沖縄染織コレクションには、戦前の那覇の古着市などで購入された庶民の生活に根ざす染織品がある一方で、王族や上級士族が身につけた衣裳も含まれています。その来歴はこれまで検証されてきませんでしたが、近年の調査で約50点が民藝運動の協力者・水谷良一(1901〜1959)の寄贈品であること、さらにその多くが琉球王族・尚家の流れを引く護得久朝章(1890〜1957)の旧蔵であることがわかり、30点ほどが特定されるに至りました。
護得久朝章は、琉球王国を統治した尚家の分家にあたる王族・護得久御殿の15世で、柳宗悦の沖縄での活動にも理解を示した人物です。当館所蔵の約50点は、水谷良一が柳の勧めで護得久朝章から購入した、極めて良質な作品群でした。コレクションの具体的な内容はこれまで明らかではありませんでしたが、本展ではそれらを中心に尚家ゆかりの品々を公開し、沖縄染織に対する柳の眼の一端をあらためて検証します。創設90年記念として企画された特別展の一つです。
主な展示内容・注目の作品
- 玄関回廊「護得久・水谷コレクションの全貌」:護得久朝章から水谷良一へ渡り、戦後に当館の所蔵となった旧蔵品を展示します。推定も含めると40数点に及ぶ良質な琉球染織コレクションです。
- 本館2階 第3・4室「柳宗悦と尚家」:琉球王国の王族や上級士族が使用した可能性が高い作品を染織中心に展示。あわせて、柳宗悦が戦前に目にした尚家伝来衣裳の調査写真などの関連資料も紹介されます。
- 紅型の衣裳:《白地霞に松山枝垂桜雁文様紅型衣裳》(苧麻、型染、琉球王国時代・19世紀、護得久朝章・水谷良一旧蔵)、《紺地菖蒲に流水桜文様藍型衣裳》(木綿、19世紀)などが並びます。
- 絣と縞の衣裳:《赤地経縞衣裳》(芭蕉・絹、19世紀)、《水色地経緯絣衣裳》《花色地経緯絣衣裳》(ともに苧麻、八重山、19世紀)など、素材と産地の違いが見比べられます。
- 併設展も見応えあり:本館1階では「日本と中国の磁器」「ガラスと装身具」、受贈記念「柚木沙弥郎の仕事」、2階では「朝鮮前期の陶磁と絵画」「濱田庄司」が同時開催されます。
- 展覧会図録:『琉球王国の染織 ―尚家関連品と護得久家伝来品』(日本民藝館学芸部編、A4変形横判・並製本、128頁、税込2,200円、2026年8月22日発行)が刊行され、沖縄染織64点が収録されています。館のミュージアムショップまたはオンラインショップで購入できます。
「創設90年記念 琉球王国の染織」の見どころ3選
- 来歴がわかった作品を、わかった上で見られる:これまで検証されてこなかったコレクションの出どころが調査で特定され、その成果を反映した展示です。
- 王族の衣裳と庶民の染織:王族・上級士族の衣裳と、那覇の古着市で集められた品が同じ館に収まっている、この館ならではの厚みが感じられます。
- 柳宗悦の眼をたどる:柳が戦前に見た尚家伝来衣裳の調査写真などの資料もあわせて並び、蒐集の背景まで追えます。
あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ
日本民藝館は東京都目黒区駒場にあり、館内にはミュージアムショップがあります。道路をはさんだ向かいには、柳宗悦の自邸だった西館(旧柳宗悦邸)があり、こちらは第2・3水曜日と第2・3土曜日の公開日のみ、10:00〜16:30(最終入館16:00)で見学できます。2階の柳宗悦記念室、1階の柳兼子記念室が公開されており、日程が合うならあわせて訪れる価値があります。周辺には駒場公園(旧前田家本邸)や東京大学駒場キャンパスがあり、静かな住宅街の散策とあわせて回れます。建物の大部分は1936年の創建当時のままで段差が多く、完全なバリアフリー対応ではありませんが、本館には貸出用の車椅子とスロープが各1台、1階に車椅子で利用できるトイレ、そしてエレベーターがあります。
まとめ
会期は2026年11月3日まで。休館日は毎週月曜日(ただし祝日の場合は開館し翌日休館)で、年末年始や陳列替えに伴う臨時休館もあります。開館時間は10:00〜17:00(最終入館は16:30まで)です。入館料は一般1,500円(1,300円)、大高生800円(700円)で、カッコ内は20名以上の団体料金です。前売やオンライン割引ではないため、個人で当日訪れる場合はカッコの外の金額になります。中学生以下は無料、障がい者とその介護者1名は割引料金750円で入館できます(手帳の提示が必要)。団体見学は事前予約が必要です。なお、2026年10月17日(土)18:00〜19:30には記念講演会「琉球王国の染織 ―日本民藝館所蔵品から見えるもの―」(講師:澤浦あかね氏、参加費500円・別途入館料、定員80名、要予約)が予定されており、この日は会場準備のため17:00〜17:45頃まで大展示室が閉鎖されます。展示を見たい方は16:30頃から受付が始まるので早めの来館が案内されており、受付時に講演会申込者であることを申し出る必要があります。展示室は講演会終了後、20:00まで観覧できます。
所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
会場について
日本民藝館
〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-33
民藝運動の父・柳宗悦が1936年に開設した美術館。陶磁器、染織、木漆工など約1万7千点の「民藝」を、柳自身が設計に関わった和洋折衷の建物で展示します。
美術館の詳細・アクセスを見る →日本民藝館のその他の企画展
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