カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語

カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語

開催予定
会期
2026年10月17日2026年12月20日
所要時間
60分〜90分(当サイトによる目安)
所在地
〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園1-6
混雑状況
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福岡市美術館で2026年10月17日から12月20日まで開催される、インド更紗(英語ではチンツ)の名品を集めた特別展です。ロンドン在住のコレクター、カルン・タカール氏が集めた14世紀から19世紀の染織のコレクションを紹介する展覧会(これまで英国や米国の美術館で展示されてきたコレクションが、日本の観客に向けて公開されます)で、インド更紗がヨーロッパ、東南アジア、そして日本へと渡って変化していった数百年の流れをたどります。所要時間の目安は60分〜90分。会場は2階の特別展示室です。

インド更紗 世界をめぐる物語はどんな展覧会?

茜や藍などの染料と、媒染剤や防染剤を用いて、木綿という染色の難しい素材に堅牢な染めを施す技術は、数千年の昔にインドで生まれました。鮮やかな色彩で大胆かつ精緻な文様が染め上げられた木綿布は、日本では「更紗」、英語では「チンツ」と呼ばれ、世界を席巻します。本展は、その更紗が世界的な商品となってから数百年のあいだにどう姿を変えていったかを、名品でたどる展覧会です。

コレクターのカルン・タカール氏は1960年生まれ。幼少期にインドのデリーで母親が経営していた仕立屋を手伝い、さまざまな布から衣装が作られるのを身近に見て育ちました。1974年に家族で英国へ移住した後も布や工芸への興味は尽きず、1982年からアジアとアフリカの民芸品や染織品の収集を始めます。2021年にはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館と協働で、アジア・アフリカのテキスタイルと服飾の研究を助成するカルン・タカール基金を設立しました。氏が長年ヨーロッパのほか日本、インドネシア、スリランカ、タイで集めてきた染織は、これまで英国や米国の美術館で展示されてきたものです。監修は岩永悦子・福岡アジア美術館館長が務めます。

主な展示内容・注目の作品

  • 《白地人物草花文様更紗儀礼用布》(17-18世紀):人物と草花を白地に染め出した儀礼用の布。本展の顔として紹介されている一点です。
  • 《白地立木形花樹文様 更紗掛布(パランポア)》(1740-50年頃):一本の花樹が布いっぱいに立ち上がる「パランポア」と呼ばれる掛布で、ヨーロッパで愛好された形式です。
  • 《ラーフ神文様更紗上衣(サー・セナクッ)》(18世紀後半):東南アジアに渡ったインド更紗が現地の衣服になった例。ラーフ神の文様が染められています。
  • 《草花文様更紗ベッドセット》(18世紀):寝具一式として仕立てられた更紗。布が「商品」として世界を動いたことがよく分かる作品です。
  • 日本に渡った更紗の姿:更紗は日本では茶道具の仕覆をはじめ、風呂敷や煙草入れ、掛け軸の表装や畳縁にも用いられ、小さな端切れさえ見本帖に貼られて保存されてきました。

インド更紗 世界をめぐる物語の見どころ3選

  • 海を渡ってきたコレクション:英国や米国の美術館で展示されてきたタカール・コレクションが、日本の観客に向けてまとまったかたちで公開されます。
  • 一枚の布がたどった世界地図:インドで染められた布が、ヨーロッパの掛布に、東南アジアの上衣に、日本の茶道具の仕覆にと姿を変えていきます。同じ技術がどれだけ違う暮らしに入り込んだかを、実物で追える構成です。
  • 木綿を染めるという難題:絹と違い染料がのりにくい木綿に、媒染剤と防染剤を使って堅牢な色を定着させる。数千年前のインドで確立したその技術の精度が、17世紀や18世紀の布の発色から今も見てとれます。

あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ

福岡市美術館は大濠公園のなかにあり、展示のあとは池をめぐる園路を歩いたり、隣接する舞鶴公園・福岡城跡まで足を延ばしたりできます。館内にはホテルニューオータニ博多が運営するカフェ「アクアム」(1階アプローチ広場横のガラス張り)とレストラン「プルヌス」(大濠公園を一望できる立地)があり、定休日は美術館の休館日と同じです。プルヌスでは展覧会とのコラボレーションメニューが用意されることがあります。図録は当館ミュージアムショップで販売予定で、図版約80点を収めたB5変型・168ページ、3,500円(税込)です。アクセスは福岡市地下鉄空港線の大濠公園駅(福岡市美術館口)3・6番出口から徒歩10分、七隈線の六本松駅2番出口から徒歩10分。

まとめ

会期は2026年12月20日まで。休館日は月曜日ですが、10月19日(月)と11月23日(月・祝)は開館し、代わりに10月20日(火)・10月21日(水)・11月24日(火)が休館です。開館時間は午前9時30分から午後5時30分まで、10月の金・土曜日は午後8時まで延長し、入館は閉館の30分前まで。観覧料は一般1,700円、高大生1,100円、中学生以下無料です。カッコ書きの一般1,600円・高大生1,000円は前売りと20名以上の団体に適用される料金で、前売券はミュージアムショップとARTNEチケットオンラインで9月3日から10月16日まで販売されます。当日券より100円安いだけなので、行く日が決まっている方だけ検討すれば十分です。日時指定予約は案内されていません。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

福岡市美術館

福岡市美術館

〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園1-6

市民の憩いの場・大濠公園の中にある美術館。ミロやダリ、シャガール、バスキアなど、世界的な近現代アートのコレクションと、黒田家ゆかりの古美術コレクションの両方が楽しめます。

美術館の詳細・アクセスを見る →

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