コレクション展 歩く、とどまる

コレクション展 歩く、とどまる

開催中
会期
2026年5月23日2026年10月18日
所要時間
60分〜90分(当サイトによる目安)
所在地
〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1
混雑状況
金沢21世紀美術館の公式X(@Kanazawa_21Xで来場者の反応を見る(待ち時間の告知は公式Xに出ることが多いです)

金沢市の金沢21世紀美術館で、2026年5月23日(土)から10月18日(日)まで、「コレクション展 歩く、とどまる」が開催されています。会場は展示室1〜6、13。「歩く」あるいは「とどまる」という行為を切り口に、同館のコレクション作品を紹介する展覧会です。青木千絵、蜷川実花、塩田千春、フィオナ・タンら12名の作家が出展しています。所要時間の目安は60分〜90分。

コレクション展 歩く、とどまるはどんな展覧会?

多くの作家たちの創作活動は、外の世界を観察するところから始まります。見たことのない場所の景色を表したり、身近な風景に新たな視点から光を当てる作品は、これまで人々の好奇心を刺激してきました。本展が目を向けるのは、そこからさらに一歩踏み込んだ「歩く」という行為そのものです。散歩や登山、巡礼といった活動は、ある場所から別の場所への移動手段ではなく、自由な思考を促し、崇高なものへと接近してゆくための身体的なプロセスとなりえます。その一方で、誰もがどこまでも自由に歩いてゆけるわけではありません。ある人がどこを歩くことができ、どこにとどまるのかは、その人の身体と、それが位置する社会の中で規定される政治的な側面を持っており、「歩く」ことは、そうした状況に対する抵抗や抗議の手段としても使われてきました。

展示される作品には、一歩を踏み出すという身体的な行為を起点に、外の世界を観察すること、思考や記憶の内側へと分け入ること、また、歩く人が位置する場所で生じる摩擦や関係性のなかで交渉する姿など、さまざまな「歩み」があらわれます。公式サイトによれば、歩くことととどまることは対比的に捉えられるものではなく、歩行のなかには立ち止まりが含まれ、定住もまた長い時間軸の中での一時的な滞留と考えれば、速度とリズムの違う連続的な動きとして捉えられるといいます。観察、抵抗、記憶や時間への思考といった多様な態度へとつながる実践を通して、人と空間、そして社会との関係性を浮かび上がらせる構成です。

主な展示内容・注目の作品

  • 野口里佳《フジヤマ #12》1999年(展示室1・2)。1997年から続くシリーズ「フジヤマ」から、稜線を含む象徴的な富士山の姿ではなく、荒涼とした剥き出しの大地と雲海、点のように小さな人間の姿を写した作品です
  • 蜷川実花《うつくしい日々》2017年(展示室2)。演出家の父・幸雄が亡くなるまでの1年半に撮影されたシリーズで、展示期間は2026年8月4日〜10月18日です
  • 青木千絵《BODY 21-2》2021年(展示室2)。乾漆の技法による立体で、溶けたような抽象性をもつ上半身に対し、足先は爪の向きや角度に至るまで写実的に形づくられています
  • 陳劭雄(チェン・シャオション)《インク・メディア》2013年(展示室3)。世界各地で起こった抗議活動の様子を、インターネット上の画像をもとに墨画として描き、アニメーション化した作品です
  • 柳瀬安里《光のない。-私の立っているところから》2016-2017年(展示室4前)、村上慧《移住を生活するin能登》2020年(展示室4)
  • 笠原恵実子《DR 2019-》2019年-(展示室5)、塩田千春《記憶の部屋》2009年(展示室6)
  • ジュン・グエン=ハツシバ《メモリアル・プロジェクト ナ・トラン、ヴェトナム:複雑さへー勇気ある者、好奇心のある者、そして臆病者のために》2001年、イー・イラン《オラン・ブサール・シリーズ カイン・パンジャンと不機嫌なケパラ》2010年、フィオナ・タン《ライズ・アンド・フォール》2009年(いずれも展示室13)

コレクション展 歩く、とどまるの見どころ3選

  • 7つの展示室にまたがる構成。展示室1〜6と13を使い、写真、映像、乾漆による立体、布の作品、インスタレーションと、媒体の異なる作品が並びます
  • 展示替えによる二つの顔。展示室2では藤岡亜弥《城の物語》2014年が前期(5月23日〜8月2日)に、蜷川実花《うつくしい日々》が後期(8月4日〜10月18日)に展示され、現在は後期にあたります
  • ゲスト・アーティストの笠原恵実子。シベリア鉄道(TSR)、アメリカ大陸横断鉄道(TCR)、旧南満州鉄道(SMR)、旧ドイツ国鉄(DR)の線路を訪れ、通過する列車で硬貨を潰すというアクションを10年以上続けてきたプロジェクトを紹介します

料金・開館時間

  • 料金は一般450円(360円)、大学生310円(240円)、小中高生無料、65歳以上の方360円
  • ( )内は団体料金(20名以上)です
  • 当日窓口販売は閉場の30分前まで。公式サイトから日時指定WEBチケットも購入できます
  • 開館時間は10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
  • 休場日は月曜日(ただし7月20日、9月21日、10月12日は開場)、7月21日、9月24日、10月13日

最新情報は公式サイトで確認してください。

あわせて訪れたい周辺スポット・館内カフェ

金沢21世紀美術館は石川県金沢市広坂1-2-1にあり、JR金沢駅バスターミナル兼六園口(東口)3番・8番乗り場からバスで約10分、「広坂・21世紀美術館」で下車してすぐです。妹島和世+西沢立衛/SANAAの設計による円形の建物は「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトとし、三方が道路に囲まれた敷地のどこからでも入れるよう、正面や裏側の区別がありません。館内と敷地にはレアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》、ジェームズ・タレル《ブルー・プラネット・スカイ》、オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》、ヤン・ファーブル《雲を測る男》などの恒久展示作品があり、コレクション展とあわせて見て回れます。カフェレストラン「Fusion21」は10:00〜20:00の営業で、加賀野菜をはじめ地元食材を取り入れたメニューを用意しています。敷地内には加賀藩ゆかりの茶室(松涛庵、山宇亭・腰掛待合)もあり、9:00〜17:00に一般公開されています。

まとめ

「コレクション展 歩く、とどまる」は、金沢21世紀美術館のコレクションを「歩く」「とどまる」という行為から読み直す展覧会です。会期は2026年5月23日から10月18日まで、会場は展示室1〜6、13。一般450円という料金で、12名の作家による写真・映像・立体・インスタレーションに向き合えます。歩くことと立ち止まることを速度とリズムの違う連続的な動きとして眺めながら、人と空間、そして社会との関係を考えてみてください。

所要時間は、展示の規模と内容から当サイトが見積もった目安です。 じっくり見る方や音声ガイドを利用する場合は、これより長くかかることがあります。 また、会期・開館時間・料金などは変更される場合があります。 おでかけの前に、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

会場について

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館

〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1

金沢市の中心にあるガラス張りの円形美術館。レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」など、五感で楽しむ体験型の現代アートが満載。「まちに開かれた公園」のような憩いの場です。

美術館の詳細・アクセスを見る →

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